この半年、1日おきの点滴を頑張ってきた。
嫌がって動くケルを抑えてもらうために仕事が忙しくても体調が悪くても娘や姉を送り迎えして。
夏くらいからケルは私の布団でオシッコをするようになった。
夜中に何度もオシッコで起こされた。
毎朝寝具の洗濯をしてから出勤した。
秋が近づく頃、貧血が始まり造血ホルモンの注射が増えた。
先月から1回の皮下点滴は4本入れるようになった。
先週の日曜日、月一の通院で血液検査をした。
なんとか横ばい。
体重は2キロ。
少し厳しいな…
そう感じた。
先週の金曜日、ケルはいつものように私の上に乗ってきた。
ふと顔を見ると血だらけ。
両鼻から顎まで鼻血がつたい、白い胸が赤く染まっていた。
飲み水も赤くなっていた。
翌土曜日は暖かい日差しが気持ちいいのか、お腹を出して日向ぼっこをしていた。
ごはんは少ししか食べなかったけれど、夜はいい子で点滴をした。
鼻血も止まっていた。
昨日の日曜日は娘と午後から買い物に行ってきた。
夜、私の腕を枕にして小さく丸まったケルは静かに喉を鳴らして機嫌が良かった。
珍しくオシッコされなかった今朝、ごはんちょうだいするケルの右目の下が腫れているのに気づいた。
潰れた左目からは黄色い目やに。
今日は定時で上がって病院に行くことにした。
慌ただしく帰宅して抱き上げたケルは腫れが酷くなり、羽のように軽い。
病院の診察台に上げると体重が1.6キロに急降下していた。
ふと見ると前脚の関節から出血している。
褥瘡になっている。
4つの脚の関節が全部褥瘡になっていた。
もはや小さなケルの体はボロボロ。

よくここまで持ったね
普通ならこんなになるまで生きていられないよ

主治医の言葉に泣きそうになった。

今日は点滴の日。
娘が仕事帰りに来てくれた。
もう飲めないし食べられない。
せめて脱水を解消してあげたい。

ちゃんと針が刺さっているのに何故か液が漏れる。
前回の針の跡が塞がらないみたい。
あらゆる抵抗力も治癒力ももう残っていないみたい。

辛いよ、何もできない自分が情けない。

ケルがいつも大好きだった添い寝をしようね。

せめて添い寝をしようね。

ケル

大好き 

Yowane
Gone be