{D97727F7-3BDA-4645-BEB5-F9C42803B31F}

あたたかいメッセージありがとうございました。
お花も沢山頂いて胸が一杯です。

もずくの発症を告げられたあの日。
えぐられるような思いと、ああやっぱり…という気持ちでしたが、諦めるつもりは微塵もなく、血液検査の結果からまだ希望は捨ててはいませんでした。

{1011A33E-2100-4FE7-994B-4E366A7576B2}

{AC973695-0B79-4307-9369-7706587DC125}

みんなの真ん中にもずく。
見えにくいですが奥のベットに真珠がいます。

{C3188066-1417-45FB-939F-8715D3DF070F}

仲良しの珊瑚と。

{00677896-0293-4F72-A9BA-974E9B2E71BB}

きょうだいのケルと。

{AF0F5A62-5E33-4928-8E90-D7C64B77EAF1}

家具の下に隠れていたブッちゃんも出てきて

{EC33020C-9FC5-44DD-B21A-FE2A6D999763}

仲良しのケルにくっついていました。

私がイカを料理すると、なに?なに?いい匂いがする〜と台所まできましたが、ミルクをひと舐めしてまた家具の下に行ってしまいました。

次の日の朝もブッちゃんは台所まで来たもののミルクの匂いを嗅いだだけでしたが、大好きな爪研ぎをしていました。

もずくは家具の下にいましたがハッキリした目つきで私を見ていました。

母ちゃんが帰ってきたらチックン頑張ろうね。
そんな言葉をかけて私はいつもと同じように出勤していきました。

まだ少し希望がある。
そう思っていました。

そして

20時頃帰宅して真っ暗な部屋。
玄関の灯りを付けると猫ベットにもずくの耳が見えました。
あそこならつかまえやすいな、みんなのごはんを出したら点滴だな。
ブッちゃんはどこかな。
下駄箱かな?
ブッちゃんはいやがるかな。
でもブッちゃんにも点滴してみよう。

一旦玄関の灯りを消して台所の灯りをつけた私が見たのはベットで冷たくなったもずくと、玄関から正面に見える食器棚の前で冷たく横たわるブッちゃんでした。

なんで?
なんで?
え?
え?

私はただ歩き回っていました。
誰かに助けてもらいたいような気持ちでした。
もずくとブッちゃんに触れるのが怖いような気持ちでした。今泣いたらこんなありえないことが現実味を帯びてしまいそうで泣けませんでした。

朝爪研ぎしてたよね?
貧血まだそんなに悪くなかったよね?
なんで?なんで?

気持ちがぐるぐるしていてもたってもいられない。

娘は会社の懇親会で同期のところに泊まるって言ってたな。
どうしよう。何したらいいんだろう。
とりあえず姉に連絡しよう…

夏からずっと義兄が入院していて大変なのに姉がちゅーるとお水を持ってかけつけてくれました。
姉もあまりのことに言葉が出ませんでした。

{809C3691-843E-430F-BF23-98D6E4267606}

翌日は娘も姉も仕事が休み。
私はどうしても抜けられない仕事があり午前だけ出社しました。
帰り道、そうだお花を買って帰ろうと思いました。

季節は秋。
純白のトルコキキョウはブッちゃん。
もずくは精悍だけど女の子だからバラがいいな。毅然とした濃いピンクのバラがいいな。
ですが希望のバラはなく、少しかわいいピンクのバラになりました。

{9CF4D539-17AB-4591-BAC2-4358F55C4790}

ふたりのお手手には可愛らしいお数珠。

静かに青空へ。

待っている間に主治医に挨拶に伺ってきました。
私の顔を見るなり全てを察したようでした。
以前からブッちゃんのことも相談していたのでふたり一緒に旅立ちましたと言うととても驚かれていました。

実はね
昨日お帰りになった後、もずくちゃんの血液を顕微鏡で調べてみたの
白血球が殆ど無くて、がんになったリンパ球でいっぱいだった
厳しいと思った
昔のパパ(もずくたちの父猫クラム。2011年我が家に引き取って1ヶ月半で死去)と同じだった
白血病だったね

とお話しされました。


{211577E6-C69E-4CF9-AE4E-9B57CB630D28}

かわいいもずく。
ほんの数日前まで具合が悪いとは夢にも思っていなかったバカな母ちゃんのために虹の橋に行く理由を残していってくれたんだね。
あの黄色いオシッコはブッちゃんと珊瑚だと思い込んでいた間抜けな母ちゃん。

もずくは触られるのが嫌いなだけではなく、人が近くにいるとトイレもしない子でした。珊瑚もそうです。言い訳にすぎませんが。

共食い寸前の虐待現場から保護された父猫と4匹の子供たち。
人なんか嫌いと思って当たり前の環境。
だから私は無理に懐かせるようなことはできなかった。
我が家の環境はもずくにとってどうなんだろうといつも気にしていた。
具合が悪くなっても触れない子は病院には行けない。
触られることがストレスになって死期を早めてしまうから。

でも最後には撫でさせてくれていい子で病院に行ったね。
パパも全く同じだったね。

人は嫌でも猫は大好きなもずく。
新入りが来ると一番最初に話しかけるのはいつももずく。

{F0B34C0F-35FB-48DB-B947-011FEB4C8698}

まだ隔離していた時からもずくはブッちゃんに良く話しかけていた。

同い年のもずくとブッちゃん。
ベタベタの仲良しって感じではなかったのに何故一緒に?
母ちゃんがいない間に。

ふたりの体の様子から、ブッちゃんは昼頃に、もずくは夕方頃に旅立ったようでした。
ふたりの距離は近く、ブッちゃんは苦しんだ様子はありませんでしたが、もずくはベットに深く爪を立てていて、痙攣があったようでした。ちょうどブッちゃんを見つめるような位置でした。

立て続けに見送る悲しみを私に味わわせない配慮だったのかもしれません。






{5E4EF6BA-1035-4F1A-A4E0-893422BE5092}

二匹一緒にと言うと葬儀屋さんも驚いていました。

ふたりのお骨を丁寧に拾いました。
ブッちゃんのお骨は華奢でもずくは太くてしっかりしていました。がっちりした肩甲骨がちゃんと食べてしっかり育った証のようでした。
同じ6歳。
若すぎる…


ふたりに応援をありがとうございました。
そして私にも応援をありがとうございました。

また日を改めてふたりがどんなに可愛かったか自慢させて下さいね。


もずく、ブッちゃん
ありがとう。
大好きだよ。