このお話は、娘が小学校5年生の時に
夏休みの自由課題で親子で作ったものです。
色鉛筆画のため見にくくてすみません。
ひとつ前の「おーちゃん」の記事も是非ご一読くださいね。
ぼくは白い猫
ぼくは生まれた時から耳が聞こえない
ぼくは真っ白いお母さんから3匹兄弟で生まれた
あったかくてやわらかいきれいなお母さん
兄弟3匹でじゃれ合って、毎日楽しかったんだ
飼い主さんはお母さんにピンクの首輪をつけて
毎日ごはんをくれたんだ
あったかいお家の中で
ある晴れた日
ぼくたちは箱に入れられて
木がたくさんある所へ置いていかれた
ちょっと寒かったけど
みんないっしょだからこわくないよ
夜が来て、朝が来て
また夜が来ても
飼い主さんはむかえに来てくれなかった
ぼくたちがいっぱいおっぱいを飲んだから
お母さんはやせてしまった
お母さんはとても悲しい顔をしている
ある日、いたずらな弟が虫を追いかけて
木の下から外へ出てしまった
白い弟の体はカラスに見つかった
カラスは弟をくわえて空へ飛び
高い所から投げ落とした
何度も、何度も
やがてカラスが動かなくなった弟をつれて
いなくなってしまった
ある日、お母さんが食べ物を探そうと
木の下から外へ出た
フラフラと歩くお母さんは
大きな車にはね飛ばされて
白いきれいな体は血とドロでよごれ
動かなくなってしまった
妹と2匹になってしまった
泣きやまない妹の顔を
ぼくはいっしょうけんめいなめてあげた
空から冷たい雨が落ちて来た
雨はぼくたちの体を濡らした
弱くて小さくて、泣き虫の妹は
いつのまにか冷たく、動かなくなってしまった
いままでがまんしていたけれど。。
涙が出て止まらない
お母さん。。。
きょうだいたち。。。
泣きながらどこまでも歩いた
一人ぼっちはいやだよ
おなかすいた。。。寒い。。。
いっぱい歩いた
腰のあたりにベタベタしたものがついた
こわかった
そいつを取ろうとして
生えてきたばかりの牙が折れた
痛いよ。。。怖いよ。。。
泣いて、泣いて、泣きすぎて
とうとう目が見えなくなってしまった
目が見えない
音も聞こえない
ぼくもお母さんたちのように
動けなくなるのかな。。。
そしたらみんなに会えるかな。。。
その時
おっきくてあったかいものが
ぼくにさわった
こわい!こわい!
力一杯泣いたけど
ぼくななにかにとじこめられてしまった
顔をごしごしされて
目にしみるものが入って
体に痛いものがささって
疲れはててぼくは眠ってしまった
長く。。。長く。。。
ふっと気が付くと、ぼくの目が見える!
目の前にあるのは、おいしそうなごはん!
上を向くと人間のおばさんがにっこり笑い
ぼくの前にお皿を置いてくれた
ぼくは夢中で食べた
おなかがやぶけそうになるまで食べた
おなかがいっぱいになると眠った
そして不思議なことに
何度眠っても起きればごはんがあって
いつもあったかくて
いつもその人は
ぼくに笑いかけてくれた
ぼく、ずっとここにいていいの?
ぼく、毎日ごはんを食べていいの?
もうぼく、どこにも行かなくていいんだね!
今ぼくは人間のお母さんとお姉ちゃん
それに4匹の仲間と
毎日追いかけっこしたり
あきるまでお昼寝したり
ごはんをたっぷり食べて暮らしている
ぼくのおうち
ぼくの家族
今ぼくは毎日笑って暮らしている
おーちゃん
2009年7月2日永眠
享年(推定)5歳半







