ガンプラ、超リアル塗装考(3) | F氏の気ままな部屋(ホントにきままです)

ガンプラ、超リアル塗装考(3)

さてさて、ガンダリウム合金(チタン系合金)の酸化皮膜によるコーティング保護に関して、いちおう前回のようにいくとした場合、外装はどうするのかという問題が出てきます。


まずは解釈として外装パーツは、ガンダリウム合金による成型後、部品単位で酸化皮膜を発生させてコーティングするというのが、工業的な手法では納得いくところでしょう。


では、外装塗装はどうするのでしょうか?



(3)外装(装甲)塗装材と方法


 

ⅰ.塗装の手順考察


MSの場合、パーソナルカラーというパイロットごとに色を違えるケースがありますよね。まあ、ワンオフの機体ならば1体1体丁寧につくるというのはありでしょうが、量産機ならそうとは言えません。


   

例えば、「逆襲のシャア」に登場したギラ・ドーガ。標準色は緑ですが、エースのレズン・シュナイダー機は紫っぽい色でしたよね。

   


あれの塗装を部品単位で行うとしたら、かなりの手間がかかるはずです。


 

また、多くのMSが自動車などのように単色成形ではない以上、部品単位で塗装するのはかなりの手間でしょうし、迷彩を施そうとしたら組んでからのほうが楽に決まってます。


なので、MSの塗装は組み上げた素体状態に外から塗料を吹き付ける。


というのが、短期間で量産するための方法でしょう。


根拠は、もう1つ。TV版「機動戦士Zガンダム」第3話におけるMk-Ⅱの色の塗り替えシーンですね。

 


マスキングしながら各部を塗装するシーンが映像化されています。


さて、そうすると塗装関係はこういう概念図になるのでは?

 


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この図は、腕部の断面とでも考えてみてください。骨格部分に酸化皮膜をコーティングしたガンダリウム合金製の装甲を取り付けてから、外側を塗装材で塗装するという工程でしょうね。


そうすると、外装の裏側は酸化皮膜のみの無塗装ということになるはずです。


これをガンプラで考えるとこういう解釈です。ガンプラの成型色は塗装後の前提ですから、本来塗装されていない内側部分も塗装色になっています。


外装パーツの裏側(内側)はムーバブルフレームと同色が望ましい。


と考えられないでしょうかね?



ⅱ.宇宙世紀の塗装材考察


これは大きな問題ですね。おそらくペンキ的塗料はかなり進化してると思います。耐熱・耐ビームなどの性能が求められるからです。


 

そんな都合の良い素材はどこにあるかっていうと、実は現在の素材でも可能性があるのがこれっ!


二酸化チタンです!


前回も書いた、酸化皮膜のための化合物ですね。実は、この二酸化チタンは調べたところ・・・



白色の塗料塗料、絵具、釉薬、顔料として使われる。塗料の顔料には触媒としての活性の低く熱安定性等に優れるルチル型が用いられ、チタン白(チタンはく)、チタニウムホワイトと呼ばれる。絵具として他の色と混ぜて使った場合、日光に長期間さらされると光触媒の作用によって脱色したり、絵具が割れてしまったりする場合がある。(Wikiより)


ようするに、ガンプラのチタニウムフィニッシュ仕様にはこの二酸化チタンが使われているってことです。


で、光触媒作用の小さい酸化チタンもあるんで、それを素材にしたら他の色材と混合して使用可能になるのではと考えるわけです。


酸化チタンは耐食性、耐熱性にすぐれるので、宇宙世紀になったら塗装材としてかなり進化してるのではと思うってことですね。


 

ただ、ビームコーティング材としてはこのままでは厳しいんで、こういう解釈はいかがでしょうか?


ご存じの方も多いと思いますが、東京お台場にあるフジテレビの社屋。あの球体部分にはチタンが使われ、表面はやや厚めの酸化チタン被膜がコートされているそうです。


あれ、玉虫色に輝くんですよね・・・。


つまり、酸化チタンで光を屈折や拡散させることが可能っていうことなんです。


まあ、酸化チタンかどうかはわかりませんが、そういう拡散素材をコートしたら玉虫色の光沢を得るような気がしますね、多分。


なので、百式は輝くようにみえるっていう解釈はどうでしょう?


ただ、単なる反射屈折ではないので、表面をなめらかに加工するかどうかは疑問です。むしろチラして反射させるなら、やや粗い面のほうがいいでしょうから、単純な光沢にはならないでしょうね。


ところで、百式=金っていう解釈、おかしいんです。


ようするに、金属としての金は比重がでかすぎる(19.3、チタンのおよそ4.5倍)上、熱伝導や電気伝導しやすいから装甲材には不向きです。


あくまでも、百式は金色っぽいMSであって金では出来ていない。そうすると、金のような光沢を持ち合わせるとは言えないです。


まあ、異論続出なんでここまでにしますが、僕的には ゼータさんの百式  あたりが光沢度合いや色的にも正解かなって思ったりもします。まあ、イロイロ解釈ありますがね・・・。


 

(つづく)

 


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