F氏のわりと真面目なプラモ講座 「つなぎ目消しのやり方実演」
ひっさびさにプラモ講座なんかを書く気になったんで、やります。しかも、珍しく書き下ろしですから・・・。
ガンプラ作りで、わりと避けて通れないのがキットの気になるつなぎ目消しですね。本気にやるなら、パテとか使うほうがいいんですが、安易にやるには下記のようなプラモ用接着剤が重宝します。
で、どっちがいいかっていうとMr.セメントはプラモキットを溶かす効果がいまいちなんで、接着面が上記のようになりがちです。
まあ、タミヤセメントのほうがオススメっすね。
では、大まかな手順っす。
①まずは、該当パーツをニッパーでランナーから切り離す。そして、デザインナイフでゲートを切り落とす。
→ここでの注意点は、ゲートをえぐらないようにすること。あとでヤスって平らにするわけですから、変なくぼみを作ると綺麗になりにくくなります。
②接着剤を塗ってパーツを貼り付ける。
→ハケを接着面にポンポンとのせるようにして接着剤をつけていきます。ハケを動かす際は、基本的に内から外の向きです。
一度塗り終えたら、30秒程度放置後、もう2回くらい繰り返してぬります。プラモ用接着剤は、プラスチックを溶かして接着するんで、溶かす時間を与えるっていうわけっす。
で、右写真が僕がよくいうムニュ放置状態。このはみ出し部分は溶けたプラスチックが主成分です。
③貼りつけたパーツをクリップなどで固定し、12時間~24時間以上放置する。
→スナップフィットのパーツは、固すぎてはまりにくいことがあり接着面が隙間開くことがあります。それではムニュ効果も半減ですから、写真のようにクリップやクランプなどを使って固定してやるといいっすよ。
まあ、写真では適当に汚れたクリップ使ってますけど、本当はきれいなクランプでやったほうがいいっすね。
④接着面のはみ出し部分を軽くデザインナイフでそぎ落とす。
→なんとなく接着剤成分の透明感が目立つとき(実はムニュ効果が弱い)の処理です。硬化した接着剤とプラスチックでは、接着剤成分のほうが硬いんで、ヤスリがけの時に均一に削れなくなります。
そういう時は、じゃまな成分をそぎ落とすってことです。えぐらないように注意ね・・。
⑤400番の紙やすりで接着面を研磨し、つなぎ目を消していく。
→紙やすりは、写真では直持ちですけど、本当は平たい板などに付けてこするのが正解です。まあ、撮影の都合っていうことで、ご注意を・・。
で、僕の場合は、まずは400番でヤスってつなぎ目部分を平にしていきます。ここで、接着剤成分が残っていると、ヤスっても平らにならんと苦しむっていうことっす。
⑥カスを歯ブラシなどでホロったあと、1000番ヤスリで再度研磨する。もちろん、1000番後もホロう。
→仕上げに1000番を使ってやすった面がツルツル感が出るまで研磨します。まあ、塗装するなら1000番までかければ十分ですね。簡単Fの場合は1200番以上の仕上げをする人もいますけど・・・。
で、右写真がヤスリがけ終了時。形状上うまく削れない部分もありますがこんな感じで仕上がります。どうしても隙間が気になるときは、溶きパテでも塗って1日放置してから再度ヤスってみてください。
ただ、よっぽどでない時以外は、僕は基本スルーですね(笑)。
⑦全塗装して、乾燥後に組み上げて終了。
まあ、こんな感じっす。写真だと目立ちますが、肉眼ではほとんど気にならないレベルまでつなぎ目消えています。
ただ、武器などの平面はやっぱり難しい時ありますね。むしろ、頭部パーツのような曲面のほうが綺麗にやすれるんで、効果は大きいです。
サンプルがいまいちなんで、申し訳ないっすが、手順はこんな感じでした。











