我が愛しのスパロボ「グレートマジンガー」
前回のガンダム観の関係で、僕がスパロボ全否定派と思った人が多いんじゃないかな・・・。
そんなことはありません!
僕の中では、ガンダムとスパロボが住み分けが完全になされています。実際、スパロボの魅力である圧倒的な戦闘力は大好きです。
で、僕の最も好きなスーパーロボットは、マジンガーZ・・・・ではなく、
グレートマジンガーです!
どのくらい好きかっていうと、ガンプラを作る前までは、僕のうちの飾り棚には超合金魂のマジンガーZとともにグレートマジンガーを飾っていたくらいですから・・・。じゃ、証拠写真。
どうすっか?かっこいいでしょう!ガンダムはプラモだけど、マジンガーはやっぱり超合金!ある種、わしら世代のこだわりっす。しかも、ちゃんと漫画単行本も持っていたりするから・・・。
で、グレートマジンガーの初出は劇場版「マジンガーZ対暗黒大将軍(1974年)」 。ミケーネ闇の帝王麾下の暗黒大将軍率いる7つの軍団に対し、為す術もないマジンガーZを圧倒的なパワーで救援。
思えば、この映画でグレートマジンガーは、マジンガーZを凌駕する圧倒的なロボットと刷り込まれましたな。ただ、TV版のプロモーション映画の背景もあったので、それはそうなんですけど・・・。
その後、TV版もマジンガーZのあとに見続けたんですけど、なんか劇場版ほど圧倒的に強いわけではない。まあ、マッド・サイエンティスト・ドクターヘルよりもミケーネのほうが地球征服の大義があるから、その分強かったって当時は解釈したけどね。
だけど、グレートマジンガーは全身武器。ロケットパンチの進化形アトミックパンチ→ドリルプレッシャーパンチにはじまり、ブラストバーン、サンダーブレイク、ネーブルミサイルのマジンガーZ的な武器に加え、バックスピンキック、ニーインパルスキック、マジンガーブレードとまさに全身武器とはこのこととばかり興奮しましたね。
とまあ、ここまでの流れだと、単なるスパロボオタクなんで、実はお話したかったのは上述の漫画単行本の話。
当時、秋田書店発行の冒険王(絶版)に連載されていた桜多吾作版のコミカライズ作品なんすけど、これがその時代の流れに反して、もう桜多吾作版のマジンガーが炸裂。
なんせ、そのストーリーの凄さは、次回作のUFOロボ・グレンダイザーにおいて、コミック版のオリジナルストーリーがTV版に逆移入されるくらいですからすごい!(TV版第25話 大空に輝く愛の花「原題は、悲しみのデュークフリード」)
それはさておき、ガンダムが放映される5年も前に、ガンダムで確立した兵器感がすでに描かれているんですね。
この回の話の展開は、化学要塞研究所(グレートマジンガーの本拠地)に勤務する1研究員が、自らの私欲のために設計図を盗み出し、兵器企業に売り渡すことによって量産型グレートマジンガーが作られるっていう話っす。
桜多吾作氏のマジンガー観では、スパロボであるマジンガーは独自に戦うのではなく自衛隊と共闘しながら日本の国家防衛にあたるっていう位置づけなんです。
ですから、防衛兵器としてのマジンガーという側面がかなり強調された描き方になっているんです。
ちなみに、その前々回ではミケーネがなぜ日本を侵略するのかという意義付けが、なし崩し的に日本ばかりが侵略されるというスパロボの暗黙の了解に対する意味付けがなされていたとこもすごいのですが・・・。
で、この量産型グレートマジンガーを作った企業は、敵であるミケーネに多額のカネを貰ったという理由で売り渡すんですね・・。この兵器としてのマジンガーの取扱い方、ある意味この時代ではすごいっす!
なお、この話では試作機としてブラックグレートやGMFA1なる模倣機も登場しますから、桜多吾作氏のロボット観は先見の明があったと評価しています。
で、ラストなんですけど、ミケーネの謀略により、日本政府は化学要塞研究所とその所属兵器を自ら廃棄する愚策に出ます。
結果、彼らは反抗し、ゲリラとなってミケーネと戦い続けます。そして、マジンガーZの客演の後・・・。
今なら、そっかっていう程度ですが、当時の僕にはなんせガンダム以前の話ですから・・・、
かなりの衝撃でした・・・。
今にして思えば、僕がガンダムにはまったのはこの桜多吾作版のグレートマジンガーがあったためかもしれません。当時の小中学生にとって、それはそれはハードなストーリーでした。
もし、ご興味あるなら一度読んでみてください。おすすめっす!




