家電量販店Y電機からわかるガンプラ事情 その2
では、前回の続きの話、Y電機とのお付き合いについてです。
僕が、Y電機で初めて買ったキットはといいますと、右の写真のMk-Ⅱです。
3月の下旬にガンプラ道に復帰する際、どうしても作りたかったキットなわけなんですが、そこは10年
ぶりの復帰なんで細心の注意を払って活動を開始したいと考えていました。
そこで、キットを見たときにふと疑問。テープでがっちりと箱を開けられないようになっていたんですね~。
昔気質の僕にとって、プラモを買うときにはランナーの欠品やバリの状況、パーツの不備を確認してから買うのは当たり前のことだったんで、このような陳列は納得できませんでした。
そこで、コーナー主任の店員さんを捕まえて、一言・・・・・・
「これ買うからさ、中をチェックさせてもらえない?」
店員さんは、一瞬たじろぎましたが、向き直り、
「わかりました.店のルールとしてはダメなんですが、お客さんはしっかりしたモデラーのようなので、見てください。」
と、対応したのです。
このときの店員さんが今でも懇意にしているK氏ですが、そのカラミはここでは書きません。
で、何が言いたいのかっていいますと、Y電機の企業としてのプラモに対する対応は、家電製品と同じ感覚っていうことなのです。
家電製品は、保証書が箱についていて、商品に対する問題点は売った店舗ではなくメーカーに対応させる形ですよね。まあ、店としてはうまく勧めて売れば、商品の不備はメーカー任せっていうのがパターンです。
でも、プラモはそんな買い方しませんよね。買ったらすぐ作りたいから、その場で不備をチェックする商品なんですよ。
つまり、Y電機に限らずBカメラなどの家電量販店が幅を利かすようになったことで、プラモは売り方が変わってきたのです。
だから、バンダイなんかはお客様相談センターの対応力をアップさせています。が、不備部品の到着には1週間はかかりますんで、モジベーションを維持するのはなかなかきつかったりします。
そもそも、Y電機にしてもBカメラにしても、所詮は家電量販店。つまり、プラモはついでの商品っていう位置づけなんですよね。
だから、多くの大規模小売店では、プラモは売っても周辺の塗料などの小物をとり扱わないのかもしれません。そこに、バンダイの戦略がからまって、プラモ市場は混迷していったのではないかと・・・・・・・。

