冬になると「高機能中綿」を採用した防寒ウェアが様々なアパレルメーカーから発表されます。ひと昔前だと3Mのシンサレートが有名でしたが、今は本当に多くの高機能中綿があって、どれが暖かいのか逆に選びづらくなっている気がします。
ところでこの「高機能中綿」、業界人は普通にこう呼びますが、一般の方からしたら、なんだかボヤーッとした感じで、結局ところ何?って感じではないでしょうか。
高機能中綿とういうのは簡単に言うと、従来の何も機能性を持たないポリエステル中綿に対して、何かしら機能性を付与したという意味の名称で、例えば同じ体積でも従来より中綿の繊維を細くして空気(デッドエア)をたくさん含むようにしたものだったり、発熱素材を使うことで少ない中綿でも暖かかったりする中綿のことを総称しています。
さらに簡単に言うと、従来のポリエステル中綿より高機能中綿のほうが暖かいということになるのですが、実は暖かさ以外にも高機能中綿を採用することで得られる隠れたメリットがあります。
それは衣類の軽量性。
例えば従来のポリエステル中綿の2倍の暖かさを有する高機能中綿を使えば、単純計算で従来の半分の中綿量で同等の暖かさを実現できることになります。つまり従来はモコモコでなくては実現できなかった防寒性能を高機能中綿を採用することでスッキリシルエットで達成できるのです。
一昔前に比べて、冬になっても薄着で過ごす人が多くなったのは、温暖化ばかりが理由ではなく、高機能中綿のような素材の進化が大きく影響していることも覚えておいて損はないのではないでしょうか。
高機能中綿がウールの2.5倍の発熱量を実現 3806サンバーナー透湿防水防寒コート
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