以前、テレビ番組の取材で「制服を着ると仕事ができるようになりますか?能力が上がったりしますか」と聞かれたことがあります。
テレビ番組を作る上で「制服を着るとこんなに違う!」というネタが欲しかったのはわかりますが、制服の専門家である私は制服があくまで着用者の背中を押すことしかできないこと誰よりも知っています。だから適当なことは言えませんでした。
ハッキリ言って制服に魔法のようなパワーなんてありません。
ましてや全くやる気のない人のやる気を起こす力などあるわけがありません。
私は良く企業制服を舞台衣装に例えますが、舞台もあくまで役者あってのものであって、どんなに素晴らしい衣装を着せても俳優本人にヤル気がなく演技が下手であれば、その衣装は全く意味のないもになります。衣装はあくまで俳優の演技を際立たせるサポート役で、すべては人ありきなのです。
手段が目的になっていないか?
長い年月が経つと創業時は明確だった「目的」がどこかにいってしまい、すること自体、つまり手段が目的になってしまうことがあります。例えば制服であれば、本来何か理由があって着ていたはずなのに、いつのまにか「制服を着ること」が目的になってしまい、着ることが目的になっている制服は得られるはずの効果は引き出せなくなり、ただの備品と化してしまいます。
御社が制服は着る目的は何なのか?
今一度、考えてみてはいかがでしょうか。
原点に帰ることで新しい何かが見えてくるかもしれません。
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