私服勤務と制服勤務、選ぶならどっち?
制服派が6割以上「仕事してる感」「オンとオフの切り替えができる」
■私服勤務と制服勤務、どちらがいいですか?
私服がいい 191人(38.2%)
制服がいい 309人(61.8%)
6割以上の人が、私服よりも制服が良いと回答!
2015年3月31日BIGLOBEニュース
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制服が必要な理由「着るものに悩まないから」を考える
リーマン・ショック以降、景気の低迷もあり、会社に制服が必要かどうか多くの企業で議論されています。「制服の必要性」についてインターネット検索をすると、検索結果のほとんどが制服製造メーカーや制服販売業者が「必要」の根拠をアンケート結果などで示すものばかりで、必要ないという意見はほとんどありません。
しかし、今回ご紹介したアンケートも6割が必要だと言っていることから制服が必要という印象を受けますが、よく考えてみると4割もの人が「必要ない」と答えているともとれるのです。ちなみに同様のアンケートで昔から必ず上位にランクインしている制服が必要な理由が「着るものに悩まないから」
この「着るものに悩まないから」について支給する側の経営者のみなさんはどう感じますか?
実はジャーナリスト三田村蕗子氏は著書「コスプレ~なぜ日本人は制服が好きなのか~」の中でこの「着るものに悩まないから」という制服の着用理由を「思考停止」と表現しています。日本人が大好きな「みんなと一緒」を簡単に実現する楽チンなものが制服であり「ひとりだけおかしなことをしていないか」という不安を簡単に解消できるものであるというのが彼女の見解です。
「みんなと同じだと安心」という考え方についてはまた別の機会に掘り下げようと考えていますので、今回はさておき、確かに服を選ぶ思考を減らし、その思考を仕事に向けるという考え方も理解できます。ちなみにFacebookの創業者マーク・ザッカーバーグがいつもTシャツを着ているのはまさにそんな理由だそうです。ということは、この「思考を仕事に集中」こそが「思考停止制服」を支給する最大の理由であり効果ということになりますね。
つまり、「思考を仕事に集中する」ことで生産性が上がっているなどの効果が感じられるのなら御社にとっては制服が必要だと言えますし、逆にそれが感じられないのなら制服は必要ない。例えば制服を着ることで汚れを気にせず、私服よりもキビキビ動けるのであれば、それも生産性向上のひとつと言えますし、逆に1日のほとんどがデスクワークの職種では制服の着用で特に生産性向上はないと考えることが出来ます。
どうしても制服の効果がわからないという時は、制服の効果を確かめるために一度、制服着用をやめてみるのも良いかもしれません。少し乱暴なやり方に感じられるかもしれませんが、実際、一度廃止して必要性を感じ復活した銀行の例などもありますので、必要性の確認という意味では確実な方法であることは間違いないと言えるでしょう。
今回はできるだけシンプルにお客様の視点などの対外的なことは抜きで考えてみましたが、これだけ衣服が種類も豊富で安く買える時代ですので、私自身、ムダな制服はいらないと考えていますし、せっかく購入するのであれば効果のあるものであってほしいと願っていますので、今回の記事が「昔からずっと着ているけど本当に今も必要なのか」と悩んでおられる経営者の皆様の判断基準のひとつになれば幸いです。
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