スカイマークポロシャツの襟と幻の特許の話 | 【NUC認定】企業制服コンサルタントがオススメするワンランク上のユニフォーム

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『スカイマークポロシャツの襟と幻の特許の話』
 

 

 

 

 


2009年4月にそれまでの制服を廃止、ポロシャツ姿になったスカイマークスタッフ。まだ国内にLCCもなく、当時はとても話題になりましたね。
 
そんなスカイマークのポロシャツですが、ボタンダウン仕様にも関わらず、ほとんどのスタッフが襟を立てているのをご存知ですか?ボタンダウン襟はもともとイギリスのポロ競技で激しい動きをしても襟が乱れないように考案されたもので、そのボタンダウン襟のボタンを外していたら意味がないし、第一、襟が乱れてしまいますよね。ところが写真をみてもわかる通り、CAの襟は全く乱れていない・・・・どうしてなんでしょう。もしかして襟にワイヤーか何かが入っているのでしょうか。
 
実はこの件についてスカイマークさんに直接確認をしたところ、「ノンワイヤー」つまり形状保持材は入っていないとの回答を頂きました。直接業務に関係のないことなのに丁寧な対応をしてくださったスカイマークさん、ありがとうございます。

 
ところでワイヤー入りの襟で思い出しましたが、なんと過去にワイヤー入りの襟で特許を取得していた企業があることを皆さんは御存知でしたか?大阪のカットソーアパレル シー・コムが「保形性を有する衣服」という名称で、2006年3月に特許の認可を受けていたのです。意匠登録でも実用新案でもなく特許だっていうんだから、びっくりですよね。ただ、2年後の2008年にシャツの襟やポケットのフラップにワイヤーを縫いこむ手法はこの企業が開発してものではなく特許申請以前に既に多くのメーカーから製品として発売されていたことが認可後に問題となり、裁判を経て取り消しとなったそうです。当時は自分で開発していない手法でも特許の認可がおりたことで大問題になったそうですよ。
 
世の中、いろんな人がいるものですね。
 
 
【参考資料】
 
既に広まっている技法を特許申請した会社|2013年2月27日 日経ビジネス
 
平成20年(行ケ)10400号 審決取消請求事件|特許判例データベース

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