「スイングトップ」という名前、よく聞きますが、他にもブルゾンやジャンパーなど様々な呼び名があってイマイチよくわからないって方も多いのではないでしょうか。上着であることは間違いないのですが、一体どんなモノの事を言うのでしょうか。
■スウイングトップとバラクータG9
実は現代の日本で一般的に「スウィングトップ」と呼ばれているものは本当のスイングトップではなく、イギリス発祥のブランド「バラクータ」のG9と呼ばれるジャケットのことなんです。
【出典】BARACUTA ONLINE SHOP
全てのブルゾンやジャケットの原型と呼ばれるバラクータG9は1937年イギリスでゴルフの防寒着として誕生しました。その後世界中に広まっていくことになるのですが、日本では1960年代にアパレルメーカーのヴァンジャケットが似たような形のジャケットを発売します。
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【出典】VAN JACKET ONLINE STORE http://www.van.co.jp/
実はそのジャケットの商品名が「スウィングトップ」で、厳密に言えば「スウィングトップ」と呼べるのはヴァンジャケット社のこのモデルだけということになりますが、この商品が日本国内で爆発的にヒットしたために似たような形のものを全てスウィングトップと呼ぶようになり、その後はその名前が日本に定着してしまったそうです。ちなみにスウィングトップはヴァンジャケットの創業者である石津謙介氏がゴルフのスウィングに由来して命名した和製英語で、彼は他にも「カジュアル」「Tシャツ」「トレーナー」「ステンカラーコート」などの和製ファッション用語を日本に定着させています。
■ブルゾン、ジャンパーはどんなもの?
さて、スウィングトップの正体はわかりましたが、国内にはスウィングトップ以外にもブルゾンやジャンパーと呼ばれるアイテムも数多く存在します。では、それらはなぜスウィングトップと呼ばれないのでしょうか。
実は「ブルゾン」はフランス語、「ジャンパー」はアメリカ英語で、それぞれが日本に流通するようになって、丈の短い上着の総称として用いられるようになったそうです。つまりブルゾンとジャンパーについて日本国内では厳密な違いはないということになります。ちなみに英語圏でジャンパーと言うと「セーター」や「ブルオーバー」「スウェットシャツ」など、被って着るものを指すそうで、日本でジャンパーと呼ばれるものを英語圏ではジャケットと呼ぶそうです。
いかがでしたか。
似たようなものでもいろいろな呼び名があるのは様々な国の文化を吸収して自分のスタイルにする日本人らしい理由と歴史があったのですね。こんな豆知識が皆さんのユニフォーム選びの参考になれば幸いです。
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