上の和英翻訳結果が示すように日本では「制服=ユニフォーム」が一般的な解釈とされています。しかしそんな解釈も時代の変化とともに違和感を感じることが多くなりました。確かに翻訳するとユニフォーム=制服となるのですが、2つの言葉の持つ意味が着用側である企業の変化にともない同義とは言えなくなってきているような気がするのです。
社会心理学者の西川正之氏は著書「被服行動の社会心理学(1999年初版)」の中で、制服とユニフォームはほぼ同義であるとしながらも補足として「制服」という言葉には強制力があり、「ユニフォーム」という言葉にはそれほど厳格なものではないと感じられると述べています。実は私が最近強く感じている違和感の原因はまさにこれだったのです。
人口減によるマーケット縮小や低価格化など、現代の企業は取り巻く環境は非常に厳しいものです。その中で他社との差別化を図り、競争を勝ち抜いて行くためには昔のような「トップダウン型」の組織から「自立型」の組織へと変わる必要があると言われています。簡単にいうと会社に言われたことだけやっていれば良かった時代から社員がある程度の裁量を持ち自分で考え行動する時代になってきたということで他社との差別化を図る上でこの「自立型」の組織は必要不可欠であるとされています。
これを制服やユニフォームに当てはめて考えると、全員が同じものを着ていれば良い・・・・と言うより絶対に同じものを着なければならないとされていたものが「制服」であり、部署や能力(資格保持者等)によって違うデザインや色を着用し社員の個性を引出し、他社との差別化を図る役割りが「ユニフォーム」であると考えられませんか?そして前者が着心地などの自分達の満足度を優先する傾向が強いことに対し、後者はお客様へアピールをする対外的な事を優先する傾向が強いと言えるのではないでしょうか。
ちょっと乱暴な言い方になりますが、ただ単にみんながおそろいの服を着ていればよいのであれば、社員全員が自前のスーツを着用すればすむことで、会社というステージで、その人の特技や個性を輝かせるための「舞台衣装」としてこそ、ユニフォームは着用されるべきだと私は考えています。
- 実行可能なKPI設定が自立型組織を創る! (イーエスマネジメントクラブ ブック2)/三恵社
- ¥1,080
- Amazon.co.jp
- 「自立型社員」はこうつくる!―会社を変え、組織を活かす (DO BOOKS)/同文舘出版
- ¥1,512
- Amazon.co.jp
********************************************
御社のオリジナルロゴをかっこよく表現する「オリジナル刺繍」
数量が増えれば増えるほど割安になりますよ。
企業様向けにサンプル商品の貸出も行っております。ぜひご利用下さい。