原料のほとんどを輸入に頼る日本の繊維業界 | 【NUC認定】企業制服コンサルタントがオススメするワンランク上のユニフォーム

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【写真】綿(コットン)の原料となる綿花



日本が原油を始めとするエネルギーのほとんどを輸入に頼っていることは
みなさんご承知かと思いますが、実は繊維の原料もほとんどが輸入である
ことを知っている方は意外に少ないのではないでしょうか。


ここでいう繊維の原料というのは、まだ紡いで糸になる前の状態。
ちなみにトップの写真の「綿花」は
みなさんおなじみのコットンの原料です。

タオルやTシャツをはじめあらゆる物に使われているコットンですが
実は原料である綿花の調達のほとんどを輸入に頼っているのが現状です。


こちらは綿花の生産国と生産量

 

 

(単位・・・千トン) 2007/08年 2008/09年 2009/10年 2010/11年 2011/12年
中国      8,056 7,991 6,967 6,641 7,185
インド     5,225 4,921 5,008 5,334 5,879
アメリカ    4,182 2,790 2,654 3,942 3,484
パキスタン   1,872 1,894 2,090 1,916 2,243
ブラジル    1,602 1,193 1,187 2,025 2,025
ウズベキスタン 1,165 1,002 849 914 980
オーストラリア 139 327 386 914 980
その他     3,814 3,198 2,933 3,255 4,040
合 計     26,057 23,314 22,074 24,942 26,814

 (出典) USDA「World Markets and Trade」



昔は中国、インド、アメリカがその生産量のほとんどを占めていましたが
現在はアメリカの生産量が頭打ちになっていることとパキスタンやブラジルの
生産量が微増していることもあり、すこし様子が変わってきていますが
中国とインドはほとんど変わらず生産量を維持していることがわかります。



コットンに限らずの天然繊維の原料のほとんどを輸入に頼る日本。
つまり日本は自力で繊維を生産することができない国なのです。

現在では原料から糸を紡ぐ「紡糸」や糸を織って生地にする「紡績」も
賃金の問題でほとんどが海外で行われています。
そして生地を縫って形にする「縫製」も中国やベトナムなどの海外。

とても残念ですが、これが現実なのです。


しかし、そんな中、北海道で飼育されている羊の毛をウールの原料
として使えないかと試行錯誤を繰り返している知人がいます。

羊毛が毛糸になるまでには非常に手間がかかります。
しかし、ウールは夏衣料にも冬衣料にも使える非常に優れた素材。
もし原料から国産が可能になれば幅広い用途で恩恵を受けられるはずです。

何年かかるかわかりませんが、北海道産のウールが世に出る日が
来るといいですね。

がんばれ!知人!!

それでは、今日はこのへんで。