って時々ふと思ってしまうことがあります。
もしかしたら以前書いた事もあるかもしれませんが、
うちの愚弟は世間一般の学生の中では比較的優秀な方で
公立小学校から都内有名進学中高一貫校から国立の医学部に進学しています。
因みに小学校時代に通っていた塾はSAPIXで、
中高時代に通っていたのはとある塾なんですが、
学校が指定されていて、一部の中高の学生しか通えない塾でした。
愚弟自身は高3の夏に東大理科Ⅰ類志望から国立医学部志望に変更したため
高校や塾から反対を受けたこともありました。
(順位や偏差値的にも東大は確実と看做されていたが、
急に医学部に変更するとなると、東大とは大きく傾向が異なるし、
理科が難しいため浪人が有利になってしまうということから現役合格は難しいと思われた為)
「ガリ勉はナンセンス」が口癖の愚弟でしたが、
志望を変えたときの猛勉強は凄まじく、
肩身の狭い思いをしていました。
(それほどの目標のもてなかった自分に、集中力を維持できなかった自分に
怠惰な自分に…嫌悪しながらもそれらを克服する事ができなかったため)
私は
公立小学校から日能研に通いながら中学受験をし、
都内の中堅女子中高一貫進学校に進学し、
惰性のまますごし、
都内の中堅私立大学に進学し、
しかもそこでも惰性のまますごし、
4年生になった今でも単位が沢山残っています。
父はごく普通のサラリーマン。
我が家はエンゲル係数よりも教育費の方が上回っていました。
今になって漸くしみじみと申し訳ない気持ちになります。
同時に
最低限ここまで来れたレールを曳いてくれた事をとても感謝しています。
就職活動時に痛感したのですが、
企業によっては
大学名だけでボーダーラインを引きます。
(「学歴だけで判断はできない」という反論はよく耳にしますが、
学歴というのは「その学歴を得るまでの努力をきち
んとこなしてきたという証明」というように考えれば判断基準のひとつになりうるとは思いますが…
いずれにしても大学名だけで壁を作られるという現状は変わらないのでこの辺は割愛します)
私の在籍した大学は
辛うじて大学名だけで足切りされずにすみました。
そういう大学であるということは
友人などから得られる世界が狭まれずに済むという事です。
学歴として特別大きな恩恵を受ける大学ではなかったけれど
もし、中学受験せずに公立中学へ進学していたらどうなっただろう?
と思うとぞっとする事があります。
運動が極端に苦手な私は公立中学から
進学校である公立高校への進学は難しかったのではないかと思います。
(小学校時代の体育の評価は殆ど「がんばろう」でした)
また、公立中学は教師による内申点の不平等さが存在すると聞いていたので、
あまりやりとりがうまくできなかった中学時代を思うと、
同様のことが言えました。
中高女子校というのは本当に辛かったです。
人間関係が。
でもそれは公立共学校を経験してなかったから比較しようがないですよね。
わたしは、辛かったといえども耐える事ができたし、
特別タバコを吸うなどの法律にそむく事はしなかったし、
他の選択肢の続きを想像した時に現状よりよい結果は生まれ得ないと思ったので
中学受験をした意味…という程ではないけれども
中学受験をしていてよかった、と思います。
ただ、一概にはオススメできません。
愚弟の通っていた中高一貫校は都内でも有名なスパルタ校とされていて、
授業のスピードもさながら校則も厳しいと言われていました。
中学1年生の春で250人いると思われる学生の内
中学3年生の卒業までに200人程度に収まってしまいます。
(イジメや校則違反による退学だったり生徒自身が校風に馴染めず登校拒否の末退学など)
そんな学校の卒業文集に愚弟は「僕はこの学校を日本一の学校だと誇りに思っている」
と書いていたくらいなので本当に校風の相性は重要だと思います。
辛かった、と書いてしまいましたが、それすらも両親には申し訳ないです。