40代前半で、人事に異動し、人材育成やキャリア開発支援に携わるようになって、何か専門性を身につけたい!と思ったときに、最初に取り組んだのが、プロコーチ養成講座への参加でした。


まだ、「嫌われる勇気」が出版される前で、あまり日本では知られていなかったアドラー心理学をベースとした、コーチングでした。


アドラーは、幸せの条件を明確に定義していて、それは、


・自己受容 (自分にOKがだせること)
・他者信頼 (相手を信じることができること)
・他者貢献 (誰かの役にたつこと)


これらを通して、「共同体感覚」というのに包まれるのだと説きました。

 


その後、自己啓発セミナーとして100年以上の歴史を持つ、デール・カーネギー・リーダーシップコースを受講。

 

受講者として12回のワークショップを修了した後、コース・コーチとしても参加し、その学びを体感的に深めました。


実は、デール・カーネギーもアドラー心理学に影響されているところがあり、このワークショップの設計そのものが、先の、アドラーが説いた3つの条件が組み込まれており、そして、「共同体感覚」を味わえます。

 


さらに、これは、僕の趣味の領域なのですが、「ヨガ」です。


ヨガでも、同じように、「共同体感覚」というのが味わえます。


ヨガ哲学を学ぶと、


「なんだ、アドラーやデールよりも先に、真理として経典に書かれていたんだ」


といった気づきが得られます。

 


コーチングを学んだり、デール・カネギーコースといった自己啓発セミナーに参加したり、ヨガを習ったり、どれもこれも、40歳を過ぎてからのチャレンジで、心理的にとても抵抗がありました。


その抵抗を乗り越えて、実際に、取り組むことができたのは、なによりも、その時におかれていた状況を「変えたい」「乗り越えたい」と思ったからです。


それほど、苦しかった。

 


ただ、そんな苦境に追い込まれるというのは、僕だけではなく、多くの人にとって、40代は、しんどいのです。


統計的にも、48.3才が幸福度の底。


20代から40代に向けて、真っ逆さまに幸福度が下がっていって、40代後半で底に達するのです。

 


でも、心配しないで大丈夫。


そのあとは、右肩上がりに幸福度が上がっていきます。

 


40代での苦境や逆境をどう乗り越えていくのか?


僕の場合は、同じ環境の中で、いかに自分が変わるか?に注力したのですが、環境そのものを変えてみると言うことも、必要だったのではないかと、振り返って、そう思います。


何かを「終わらせる」ことで、次に何かが入ってくるスペースが生まれてくるのだと思うからです。


今の環境で、もがき苦しむのも大切ですが、思い切って、何かを止めてみることも、次に進むのには大切なプロセスなのだと思います。


そんな時こそ、ひとりでは大変なので、誰か、相談出来る人、一緒に悩み、チャレンジできるといいですね。

 


あなたは、どうですか?


ひとりで、苦しんでいませんか?


周囲にヘルプをだせないのであれば、プロのコーチやカウンセラーを頼ってみるのも、ひとつです。

 


ご自身のこと、大切に!


 
【参考】