このタイトルを見て,ギョッと嫌悪を感じたのは,30代以下。
まだそんなにあるの…と疲弊感が増したのは,40代。
そして,ちょっと元気に感じたとしたら,それは,50代なのかも。
年金問題から,「一億総活躍」「生涯現役」をかかげる政府の動きとあいまって,企業での雇用は80歳までとさらに延び,いかにシニアを戦力化するかが課題となる。
そういう未来予測がある一方,「シニアの多くは一歩引く方が多く,実際に戦力かするのは難しい。むしろ,ぶら下がりになるのでは?」といった懸念の声が聞こえてきます。
そんな現状からの懸念に対し,真っ向からぶつかる主張があります。
「ぶら下がりにならないように努力する」
シニアほどその気にさせたら戦力になるグループはない。
シニアが戦力として活躍するための,処遇,報酬制度等を見直すべき。
新働き盛りは60代から70代。
人生3期に分かれている。 第1ステージ(25年),第2ステージ(25年)。「まだ65歳」という意識にどう向けられるか?シニアの活性化をあきらめない。むしろチャンスはある。
本人が発揮する【パフォーマンス】は,本人のスキル・知識・態度といった【内的要因】,上司や同僚といった人間関係を主とする職場環境,仕事の内容や責任,評価・報酬制度,こうした【外的要因】,そして,【モチベーション】といった3つの因子のかけ算です。
【パフォーマンス】=【内的要因】×【外的要因】×【モチベーション】
そして,注目すべきは,内的要因の占める割合は2割。
外的要因とモチベーションが占める割合が8割なのです。
つまり,企業としては,いかに外的要因を整えて,モチベーションを高めるか。
あるいは,本人が外的要因を乗り越えて,それをプラスのモチベーションに変えていくかが問われます。
たとえば,一般的なリアリティショックへの対応を見てみると,
最初に自己イメージが崩壊。ショックと驚き,自分を責める。怒りと攻撃。どこかの段階で自分を受け入れざるを得ない。そして,受け入れた後,自分のもっている多様な力に気づき, 不安や悩みもあっても一歩踏み出す。
こういったリアリティショックに対する対応力が,人生経験に長けているシニアの方が優れているのです。
頑固,考え方を変えないという印象よりも,実態は逆。いろいろな経験を積んでいることから,否定されたことから立ち直るスピードは速い。
心の準備,多様な力がある。失敗経験のない,合理的で自分にとって有利な正解があるはずだと思っている若者よりかは,一歩踏み出さないといけないとおもっているシニアの方がはるかに有利で,リアリティショックにおいても状況対応力があるのです。
シニアのみなさん,本当にリアリティショックからすぐに立ち直ることができますか?
シニアに限らず,環境変化への適応力が問われています。
まずは,今,起こっていることを現実として受け止めることからはじめましょう。
そうすれば,柔軟に対応していくことができます。
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