ブログは,Web Logの略である。

 

WebでLogを書くこと。

 

そして,Logとは,大辞林に,

 

① 丸太。丸木。

② 船の速力や航走距離を測る計器。測程器。

③ 〔logbook の略〕 航海日誌。航空日誌。

④ コンピューターの利用状況や通信の記録。

 

とある。

 

④から発展的に使われるようになったのだと想像するが,さらに膨らませると,③航海日誌の方が意味合いが合致していて,さらに,メタファーとしてもカッコイイ。

 

そう思ってさらに調べてみると,【航海日誌】とは,

 

船舶の運航状況などを一定の様式で記入する日誌。法令により記載事項が定められており、海難などの場合の証拠書類となる。(広辞苑 第五版)

 

なんだかとても窮屈だ。

 

様式も記載事項も,誰からも決められることなく自由でありたいと思う。

その自由さこそ,【ブログ】を書く最大の目的なのだから。

 

 

昨日,また改めて,デールカーネギーコースのコーチ仲間から,一緒に勉強会がしたいという誘いをもらった。

 

「人を動かす」の内容の理解をもっと深めたいのだという。

 

理解を深めることで,今よりもさらにわかりやすく受講者に伝えたいのだという。

 

すでに活動している勉強会にジョイントするのはどうだろうか?

 

どんな勉強会にしたらいいか?思いを巡らす。

 

ある程度の参加人数がいる方が,いろいろな意見があって知恵も増すだろう。

 

ワークショップを設計するときにも,1グループを4人,もしくは,5人で構成するのがいい。

3人だとファシリテーター役を立てるほどでもなくなくこじんまりしすぎる。多少のコンフリクトが生じるくらいの人数は必要だ。かといって,6人だと,ひとり遊びがでてしまう。

 

読書会として進めることもできるところを,初めての試み【Qストーミング】を提案してみた。ブレインストーミングならぬ,Qストーミング。質問の嵐だ。

 

 

これは,先月,「Q思考」という本の中で出会ったワークショップデザインで,やってみたいとあたためていたもの。早速実現できるチャンスが訪れた。

 

ブレインストーミングでは解決策,つまり,立てた「問い」に対して,なんらかの「解」を出すことが求められるのに対して,Qストーミングでは,「問い」を立てることに集中する。

 

例えば,「批判,非難もしない。不平も言わない」というデール・カーネギーの原則①をテーマに,問いをつくる。

 

・この原則を実践することで,自分の素直な気持ちを解放することができず,自分自身が苦しくならないか?

 

・実践することに気が行きすぎると,表層的な会話で終わらないか?

 

・実践することで,得られるメリットとデメリットは,それぞれ何か?

 

・実践することで,誰にとって,どんなメリット,デメリットがあるのか?

 

・実践するには,どのようなことに気をつければいいのか?

 

・実践するには,どんな工夫があるのか?

 

・この原則を破って,つい,批判,非難したくなったり,不平を言いたくなったら,どうすればいいのか?

 

・実践している人は誰か?

 

・実践できない時は,どんな時か?

 

・実践してはいけないときは,いつか?

 

・原則の中で,これが一番にあげられているのはどうしてか?

 

・原則の中で,実践するのが最も難しいのでは?

 

・なぜ,実践するのが最も難しい原則なのか?

 

・トレーナーは実践できているのか?

 

・実践できているかどうか、どうやってわかるのか?

 

問いをつくる時には,手助けなし。回答もせず,問いについての討論もしない。すべての問いを書き出す。すべての文章を質問形式にする。

 

次に,問いを改善する。オープン・クエスチョンをクローズド・クエスチョンに変える。あるいは,その逆の作業をする。

 

そして,問いに優先順位をつける。最も優れている質問3つを合意で選ぶようにする。

 

さらに,次のステップを決める。優先度の高い質問を,どう行動に落とし込むのか?

 

最後に,自分が学んだことを振り返る。

 

 

問いがあって,解がある世界から,

問いがあって,解がない世界へ

 

さらにその先の世界に僕たちはいる。

 

問いが何かわからない世界

 

だからこそ,もっとも重要な問いが何なのか?を問う。

 

ブログって何?

そんな当たり前のことから疑って,問いを立ててみよう。

 

そして,辞書を引いたり,本を読んだり,Tweetして,Evernoteに書き留めてあたためておくと,いつかチャンスが訪れて,仲間と一緒に行動に移せる時が来る。

 

春はもうすぐそこまで来ている

 

問いからはじめよう♪