28歳の言葉 | UNFIGURE (with kids)

UNFIGURE (with kids)

ダンスアート集団UNFIGUREのブログです。
ダンスに明け暮れた波乱万丈の時間を経て、ただいま期間設定なしのブレークタイム。
生活は大きく変わりましたが、それでも日常は続きます。

昨日の土曜日、行きたかった新国立美術館の「シュルレアリスム展」にようやく足を運ぶことができました。


マン・レイのアーティスティックなヌード写真もジャコメッティの挑みかかってくるような彫刻も、前から好きでしたがやはり実物に触れるとクリエイティビティをざわざわとくすぐられる。展覧会が混んでいるのもなんのその。しっかり楽しんできました。


アンドレ・ブルトンの残した「シュルレアリスム宣言」の中に、とても好きな言葉があります。


「いとしい想像力よ、私がお前の中で何より愛しているのは、お前が容赦しないということなのだ」


最近知ったのですが、これを発した時の彼は28歳だったそうです。

あらっ、同い年!?

わたしは来月29歳になってしまいます。あと一カ月足らずで名言を残せるでしょうか。

だめだ、ちょっと間に合いそうにありません。

普段意識して言葉を残すことには慣れてないしなぁ。

ダンスといってもリハーサルや作品のプレゼンテーションでは重要な鍵を握るわけですから、磨いておくべき分野ではありますね。


夜は大阪公演『Maison de Figures』のダンサー華江さんが次回出演する冨士山アネットというグループの公開リハーサルを観に行ってきました。

来週から大阪・福岡・東京のツアーが始まるそうです。リハーサル、通しは本番を観るのとはまた違ったどきどきがありました。演出の長谷川さんにも紹介していただいて色々とお話も聞くことができ、とても勉強になった夜でした。


人のつながりがまた少し増えたのも嬉しい。芸術活動はもちろん創造力や、現実的な面ではお金があるところから始まるのですが、その発展にものをいうのは何より「人脈・信用」なんですね。


どうして東京でやるんやろうと時々思います。ダンスも芝居も溢れるほど芸術家たちがいて、埋もれるのも潰れるのも簡単にできそうな街です。

「認めてもらおう」という気持ちで創っていては底なし沼が待っていそう。

「いい作品を創ろう」という気持ちでやっていたら、それだけの情報もあり、人もいて、インスピレーションの沸いてくる街だと思います。

仲良くなるのに時間のかかりそうな相手です。好きななったり嫌いになったり、まだまだ振り回されながらもうすぐ住み始めて(家は埼玉やけどね。)2年目に突入です。


やることちゃんと積み重ねて、さあどうぞと30代に引き継ぎたいもんですね。