パット・メセニー/ ロン・カーター with ジョー・ダイソン
Pat Metheny / Ron Carter with Joe Dyson
私は10回目、妻は9回目のパット
付き合い始めた時から2人して同時進行で入れ込んだアーティストの為2人とも最多回数観ている
妻が一回少ないのは、その時新しく入った会社に遠慮して
その時は娘と3人で行く予定でチケット取ってたので余りはヤフオクで売ったら思いもかけない値段まで上がった
いい席だったからね
私のブルーノートは35回目
前日来たメールで相変わらず素晴らしい席なのは確認済み
HPによると見切れ席まで売ってた模様
超満員
例によって早めに到着
妻のはこの日特製
2+2=3 というもの
タコのマリネ
毎度の笑笑
この前1人で頼めなかったピザ
さて恒例の機材撮影
全体
ギター
よく見えないけどアイバニーズ?
そうでした
ヘッドにチューナー付いてる
ベースアンプは前回と同じくギャリエン・クリューガー
ドラムセット
足元はステージに向かって右側にこれ二つ
左側にはローランドのギターシンセ
正直見たことないものばかり
調べます
これはエレクトロハーモニクスの95000
ルーパーです
向かって右側にピアノのサスティンペダルのようなものが見えます
写真ひっくり返しました
Soleman のMIDI フットコントローラーというもの
おそらくですがギターシンセを足で動作できるようにしたものかと
ステージの上には絨毯が敷き詰められており、ギターシンセの横には謎のボンドのようなもの
そして開演近くにはセットリストが床に置かれました
こんなです
かなり使い込んでるアイバニーズ
ピックアップは見たことないタイプだし、その下のネジ3つは何を留めてる?
fホールにも謎の付属物
出力は2系統
一つは通常でもう一つはギターシンセでしょうね
テールピースには歯ブラシではなく何かケーブルを引っ掛けるためのものが付属
アンプは見当たらず、ギターの横のスピーカー
しかしマイクは立たない
ライン?
さて定時に開演
ブルーノートのレポートも読んでましたし、このセットリスト眺めてもそうですが大学のジャズ研?ってレベルの有名曲が混在
演奏が簡単ということもあり、一年生が演奏しそうな
Bye Bye Blackbird
Cantaloupe Island
初っ端のAll Blues も単純
これらはコード進行頼りにできない分ソリストが面白くならなければ聴くに耐えない為私なんかはとても出ないけれど演奏出来ません、特に人前
とにかく音量が低めの演奏
咳すら憚られる感じ
そんな中派手さがなく3人で繰り広げられるインタープレイは圧巻
音量や速さで脅すことがない
この前のジョン・メイヤーもそうでしたが、それがどれだけ難しいことか…
更に言えばパットはエフェクターやギターシンセに頼ることもない
ほぼ踏み替えなどせず単色一色と言っても良い音色で押し倒す
ルーパーは、狙った短音が横のサスティンペダルのようなものを踏み続ける間は音が伸び続けるという効果でした
ちょっと伴奏欲しいなって時に2、3回踏んでた
上に述べた曲とは違い曲自体が面白いのはAll The Things You Are
コード進行がカッコ良すぎるために僕などが弾いてもそれなりに様になる
コレは人前でも何回も演奏してるし、自分1人でも数え切れないぐらい練習してるからコード進行は完全に染み付いてる
それをパットが目の前でどう料理してゆくか見える
もうね、普通のⅡⅤ進行の攻め方が…
僕の頭の中だと
オルタードやコンディミ、単純にディミニッシュのコードトーン等で渡ってゆく
しかし!(◎_◎;)
パットのは何処からそのアイディア持って来たんよ、って音使い
コロンブスの卵だけれど僕の頭の中にはない
宇宙から来たよう
そしてこの日のやり方だから当然インサイドに居る
驚愕でした
単なる奏法で気になったのは2つの弦で同じ音を同時に鳴らし、片方に若干ベンディングを掛け自然なモジュレーションを取り入れるもの
コレは真似できる、と昨日試したら…
私の指だと中々長さが足りなくて大変
パットは結構手が大きくおそらくストレッチも効くんだ…
アドリブでの高揚感が1番味わえたのはSunny
好きな曲なので嬉しい驚き
ウェス・モンゴメリーは1コーラス毎に転調
パット・マルティーノのは終始同じキー
この日の3人は途中まで同じキー
途中パットとロンが目を合わせて合図交わすと転調
そのままかと思いきやその後は1コーラス毎に転調
そしておそらくウェスのアレンジとは違う転調の仕方←うろ覚え
コレはカッコよかったです
グループが好きな方にはHave You Heard のよう、と伝えればわかるかしら
コレほど近くでパットを見たことはない
上の写真のスピーカーは鳴らしてました
私はそれを直接浴びてました
リヴァーヴが深〜く掛かっています
普通アンプについてるリヴァーヴ上げると風呂で弾いてるかのよう、スプリングの音とかしてビヨンビヨンです
パットは私がその存在を知った80年から既に当時は超絶高価なデジタルリヴァーヴ使用
そこらへんの本丸のエフェクターは後部に配されてたんだと思います
ホールズワースの研究資料は読んだことあるんですがきっとパットも何系統かのリヴァーヴやディレイ、ハーモナイザーのピッチずらしとか重ねてあの音なんだと思います
デレク・トラックスとかエフェクター使わない主義の方の音の良さも大好物ですが、対極にある超絶高価なエフェクターを本当にさりげない効果の積み重ねで使うという贅沢な音作りの良さも分かります
ライブハウスのスピーカー通さない生のパットの音
深みがあり、なんとも言えないアンビエント、反響
コレらがね、なんとも言えない温かみを生み出してる
生涯聴いたギターの音でベストの一つに飛び込んできました
当たり前かな笑笑
ロン・カーターは私は今回で4回目
ドミナントの強い音を嫌うと言われるパットへの遠慮か、ベースの音量、低音域ともに控えめ
しかしこの前見た時と同じくロンがフォービートを弾き始めると、まさしく足の長い黒人男性が歩いてる‼️って感じのスイングが溢れる
ソロタイムは荒城の月から始まり途中アランフェス協奏曲を一部混ぜたりしながら最後はまた荒城の月に戻るといったもの
敢えてロンのソロタイム設けてるところにパットの尊敬の念を感じました
演奏面では最後になりましたがジョー・ダイソンのドラマはジェントル
今日あとで使うビデオのために探してたんですが、今のパットの求める音にはアントニオ・サンチェスは少しうるさすぎるかも
近くだから楽しめたこと
ロン・カーターはビシッとスーツ着こなしてカッコ良いのですが靴下はキュート
黒ベースはもちろんなんだけれど、遠目にはSTPのロゴのように見えて、それが赤青白地に乗ってるかのようなモノ
妻も注目してたそう
パットは上下ツイル地のセットアップ
靴は何処のかわからんけれど履きやすそうなスニーカー
なんとギターの描かれたソックス
ギターにストラップは付いてましたが、終始椅子に座って演奏
足の配置は、左足を寝かせてそれをスタンドがわりに右足が上から踏むという形
下側の左足が痺れそうね
んで若干ですが香水使ってるのも分かりました
ブランドまでは分からんかった
グループなどではトータルの音量デカいし、ここまでギター単体の音に専念して聴けることは中々ない
悪いわけはないんですがこんなに良い音させてるギター聴けることは中々無いです
この方も所謂ギター神みたいな、選ばれた方なんだよなって再確認
おそらく敷き詰められた絨毯等は床の共振等防ぐためのものだったんでしょうね
そこまで静かでした
余りやることのないフォーマットだけにビデオも殆ど存在しない
突然今回は撮影録音厳禁🚫でしたしね
客席撮影のが一つ見つかりました
こんな大きな場所じゃないしコレでも雰囲気伝わりにくいですが
後日写真追加
なんとなく気がついた方もいるだろうけどiPhone 買い替えました
カメラが凄いね
ではまた