蛙化現象という言葉が流行っている。
ご存知だろうか。
僕は今日知りました。
男女の関係において、それまで大好きだった人が、ある一つの行動を契機に、生理的に全く受け付けられなくなってしまう現象である。
いわゆる百年の恋も冷めるというやつだ。
蛙化という名称はグリム童話の『カエルの王様』に由来する。
ある醜いカエルが王女に恋をする。
しかし醜いゆえに邪険にされ、王女にぶん投げられたりする。
ある時、魔法が解けて、カエルは素敵な王子様に戻ることができた。
それまでカエルを忌み嫌っていた王女は、そのイケメンな姿を見て今度はベタ惚れしてしまう、という話である。
これは嫌い→好きの移行であるが、とにかく、ある対象に突如真逆の印象を抱いてしまうのが蛙化現象なのである。
現在、若者の間では好き→嫌いへの降格現象としてのみ使われている。
蛙化現象発生の契機として、例えばこんなのがあるそうだ。
・プールで息継ぎする時の顔を見てしまった
・自動改札で残高不足により通せんぼされている姿を見てしまった
・フードコートでお盆を持った状態で友人、彼女を探す姿を見てしまった
まあ何となく分からんでもない。
僕にもあるぞ。
運転中、「ねえ今、右曲がった方が早かったんじゃない?ねえ、その方が早かったんじゃない?」と助手席から言われた時。
もうね、運転中に横から何やかや言われると僕はダメなようです。
まあそれより先に、道を間違えた僕に女性が幻滅していたかも知れないけれど。
相手のふとした行動に「あ、ダメだわ」となる事って確かにある。
ふとした行動だからこそ、何か根深いものをそこに感じて、決定的ショックを受けてしまう。
でもきっと、これは理想が高すぎるのが原因なのだろう。
完璧な人間なんていやしない。
小さなマイナス面なんぞ、あって当然である。
それを理解する事で、自分も成長できるわけで。
本当に豊かな人というのは「人間なんてそんなもんだ」と分かっているから、蛙化現象などとは無縁なのだろう。
今日もウネザワとブログにお越し下さいましてありがとうございます。このブログでは、結構皆様に蛙化現象を発生させてしまっているかも知れませんね。僕は半額を狙ったり、スイーツばかり食べたりする男ですから。しかし、読者の方々は、器の広い豊かな人達ばかりのはずです。自分を取り繕う事なく、僕はこのままでいかせて頂ければと存じます。宜しくお願いします。