朝廷に巣食う ふたつの魍魎
崇徳
彼を喰らうのは 権力への妄執
後白河
彼が喰らうのは
権力に憑かれた者の妄執
藤原頼長
政に必要なのは
私心なく国に尽くす 真白き心
故に 一点の曇りも許さぬ
濁れるものは すべて滅せよ
源 義朝
戦え 戦え 戦え
世に 源の力を見せつけよ
父だろうと 弟だろうと 容赦はせぬ
だが知ってしまった
父を斬る瞬間に 気づいてしまった
私は 父を
愛していたのだ
後白河
ぞくぞくする
私は 生きている
侮蔑も 屈辱も
感情はすべて 生きていることの証
これぞ この世の
面白き遊びぞ
源 為義
息子よ 泣くでない
お前の目指す夢が 私の先にあるのなら
泣くな 息子よ
愛しい我が子よ
平 忠正
私は命を懸けて 見極めたい
お前は 真に平家の棟梁なのか
真に武士の世をつくるのか
ならば お前が斬れ
私の屍の先に
武士の世を 作るのだ
平 清盛
まだ駄目なのか
力だけでは 駄目なのか
一族を手に掛けてまで 果たす夢は
いやーーー
重い回を たーーぷり見せてくれましたね!
役者さんの 技量をたっぷり堪能させていただきました!
頼長の 凄烈さと
絶望の中で 舌を噛み切るシーン!
為義が 義朝に太刀を渡すシーン
「竹馬は まだにございますか?」のシーン!
泣けるところが多すぎる!
何より 為義さんの表情が絶妙で~!
あの やるせない儚い微笑み
小日向さん こーゆーの演らせたら 絶品だあ
ドラマの見せ方としては
対比、コントラストがハッキリしていて おもしろい!
軍装も 平家は黒、源氏は白
崇徳 vs 後白河
頼長 vs 信西
斬首のシーンも 平家と源氏
白 黒 赤を うまく対比させてきてましたね
清盛は 叔父を斬ってさらに強くなった
義朝は 斬れなくて 弱くなった
苦しみを背負えなかったことで
義朝は 清盛よりも苦しみが増すんですよね
源氏はいつも 目の前でいっぱいいっぱいだけど
平家は つねに先を見ている
その辺を 信西はしっかり見抜いているんでしょうね
見どころが多すぎる保元の乱!
しかし 次の平治の乱の足音は
もう近づいているのだ・・・・