六条御息所 31歳
浅ましい光源氏への愛執の姿を知られてしまった今
光源氏との別れを決意する
壊れてしまった恋は もう戻らないけれど
最後の夜を光源氏とすごし、
少しでも美しい思い出として 記憶するために・・・
光源氏 24歳
誰より慈しんでくれた父は死に 兄・朱雀帝の時代となった。
兄の後見は右大臣、光源氏を憎む弘徽殿の父だ。
政治的に難しい立場になってゆく。
日に日に 追い詰められてゆく中、
朧月夜との危険な恋は ますます熱度を増していった
朧月夜 ?
光源氏を憎む弘徽殿の妹
光源氏の政敵・右大臣の娘
朱雀帝の後宮にはいり、帝の寵愛を一身に受けても
心は光源氏に夢中だった
危険を冒して 光源氏との密会を重ねる
朱雀帝 27歳
光源氏の兄。時の帝。
光源氏には好意的だが、強い祖父・母に逆らえない。
朧月夜を好いてはいるけれど、
相手が光源氏じゃ仕方がないと思っている。
藤壺 29歳
桐壺帝が亡くなり、政情不安の中
皇太子である 我が子を守るために 出家する。
子供の後見は光源氏、
後見人が先帝の妃を愛するなど あってはならない。
光源氏の恋慕を絶つために 決断したのだ
六条御息所は 光源氏と別れ、伊勢に去って行った。
秋深い野々宮で
かつて愛しあった時のように、最後の一夜を二人で過ごし
恋を終らせる・・・
切なくも悲しく そして美しい晩秋のシーンです
真実はどうあれ、光源氏の方が、
年上の彼女に捨てられる形で終らせたのは
彼の最後の優しさだったのかも
さて 政治の世界では光源氏は
苦しい立場になっていきます
愛してくれた父は死に、異母兄・朱雀帝が即位
兄帝の後見は 光源氏を憎む右大臣
朧月夜も 恋に情熱的な女性で、光源氏に夢中。
政敵同士の危険な恋に 二人で溺れていった。
ある嵐の夜、二人は危険を冒して密会していた。
情熱的な夜を過したあくる朝、
ふいに右大臣が朧月夜の部屋にやってきて
二人の密会現場を見てしまう・・・
私は この世をあざ笑いたかった
慈愛の父が死に この世は
私を憎むものたちのものになった
朧月夜の女は どこまでも熱く美しく
危険は 私たちの熱をさらに煽る
私は 危険を貪る光源氏
その先にはー・・
この記事は 源氏物語を私風に意訳したものです。
簡潔編集を心がけておりますので、どうか大きな気持ちで お読みいただければと思います。
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