源氏物語12 葵 ③ | テルミドール革命!

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光源氏23歳



葵の葬儀を済ませ 半年ぶりに若紫の元へ来てみると

彼女は美しく成長していた。

光源氏は ついに彼女を妻とする。


いつものように 一緒に就寝した次の朝

紫の上は 布団に引きこもって出てこない。


光源氏は 彼女の枕元に 

結婚の儀式である餅をさしいれた



紫の上(若紫) 15歳


光源氏を兄のように慕っていた彼女にとっては

突然 男になった光源氏にショックを受けた


それでも 光源氏の細々とした愛情を受け入れ 妻となる






怒涛のように盛り上がりポイントの多い「葵」の巻です


ついに紫の上が、光源氏の妻となりますが

最初は 紫の上はショックを受けてるのが 興味深いです


これって さすが紫式部の女としての 痛烈な描写ですねww


紫の上は 家族のように光源氏を慕っていたのですから

突然 男と女にされてショックを受けるのは当然。


まあ 抜け目ない光源氏ですから

ちゃんとした結婚の形を整えてあげ

紫の上の実の父にも挨拶して(彼女は父に見捨てられたも同然なので)

世間にも 正式な妻としてお披露目しています


当時は 親のいない女性は なし崩し的に愛人になるケースは多いので

光源氏にとって紫の上は 並々ならぬ愛情があったのは確かです。



この下りも 詳しい閨の描写はなく


「ある朝 男は1人で起きてきて、女は部屋にこもって出てこない。

男は (結婚の印である)餅を差し出して~」

と 淡々と描写がつつられ

読者は あ、そーゆー事なの?と 推察させるような形が取られています





非情というなら それもいいだろう


政治的策略で番にされた妻を亡くし


現に出せぬ愛執という鎖で縛ろうとする女を振り切り


私は過去を去る



やっと手に入れた宝物


かの藤壺のお方に 瓜二つの紫の上



私の終生の妻






この記事は 源氏物語を私風に意訳したものです。

簡潔編集を心がけておりますので、どうか大きな気持ちで お読みいただければと思います。 


感想などいただけると めっちゃ喜びます。

長文おつきあい頂いて ありがとうございました!