雨の一日でしたね雨
郵便局ポストに用事もあったし「ちょっと本屋に行ってくるね」と言う主人の車にぴょんと便乗キラキラ
郵便局経由 代官山のTSUTAYAへ。

行ってすぐ興味を惹く本に出会ったニコニコ
江戸期の植物図鑑「本草図譜」の草花の絵を掲載した本(江戸博物文庫 花草の巻 工作舎)
もちろん原図には褪色もあるので色調補正はされているけどね。

岩崎灌園の描く草花は構図、色遣い。そして何より実際の植物には美しい色だけではなく、枯れたりして汚い色の部分もあるのでその観察眼にドキッとしたえっ

日本で人気のあるボタニカルアートと言えば有名なルドゥーテ(見たことある人多いでしょ?)↓の薔薇の絵

彼の描く「健康な薔薇」と考え方が違うのは、「虫食いの葉や、変色した部分も描かれている」事。学術的にはありのままも必要と言う考えなのでしょう。

この本にある植物画は「本草図譜」と言う江戸時代の薬草学の本のもの。
『本草図譜は本草(薬草)学者の岩崎灌園が、これまでの本草書の図版が欠落していたり、精密さに欠けることに不満を感じ自ら描いた2000種の図を集大成したもの』ってあせるあせる
えー!これ描いているの学者さんじゃん。
画家じゃないじゃん。

植物画って描こうと思ってもそうそう上手に描ける物では無い....これだけ構図も描写も美しいものが描けるって単純にこの人凄いビックリマーク
絵心もあったことは確実だけど、「詳しく描こう」と言う気迫が本当に素晴らしいと思うキラキラキラキラ
私も頑張ればこんな味のある絵が描けるのかなぁ?うーーむ。無理そう....
購入した本には植物の図だけがレイアウトされているページも多いのだけど、本当の「本草図譜」は薬草の学問書なので、こんな感じで所見が書かれている。途端に学術書の様相が強くなる。

「飾る絵画」としての絵ではなく、「薬草学のための記録の絵」。それを誰かが「絵」として見て「いや、これ素敵じゃない?」と気がついた人、ブラボーベルベルベル
視点を変えると、思わぬところに高い技術と美が潜んでいるのかも知れない。

もっと知りたくなって、日本の植物画家についてちょっとググって見て、興味を持ったのがこの「河原慶賀」。長崎の画家でシーボルトに請われてお抱え絵師となり精緻な動植物図画を描いた人。記録も少なく、絵もシーボルトがオランダに持って帰ってしまったらしい。
こちらはさすが絵師。絵に空間と立体感がある。
「ふぉん・しいふぉるとの娘」の本にもこの画家が出てくるらしい。「あれ?読んだと思ったけど、どんな本だったっけ?」と、記憶が薄れて新たな気持ちで読む本が、また増えてしまったニコニコ

こんな夏休みの自由研究みたいな作業をしている私は、スマホの充電とコーヒーさえあれば、
ずーっとひとりで遊んでいるので気兼ねなく放っておけます(笑)

お腹が空くまでねウシシウシシウシシ
良い子にしていたご褒美は高い。
美味しかったステーキの写真ゲラゲラ

知識欲と食欲どちらも満たされた土曜の昼下がりにゃー