横浜美術館で開催中の「ヌード NUDE ―英国テート・コレクション」を観に行きました。
「英国テートの所蔵作品により、19世紀後半のヴィクトリア朝の神話画や歴史画から現代の身体表現まで、西洋美術の200年にわたる裸体表現の歴史を紐ときます。」と公式ホームページに紹介されていますが、「ヌード」を切り口に、絵画の時代性を理解する面白いキュレーションです。
うちは美術系一家なので、家族のレクリエーションとして美術館へ行く事もしばしばです。
私は時代と共に神格化されたnude からnakedになって行ったように感じました。
1)物語とヌード 2)親密な眼差し3)モダン・ヌード4)エロティック・ヌード5)レアリスムとシュルレアリスム6)肉体を捉える筆触7)身体の政治性8)儚き身体と8つのテーマに分け展示されていました。
私的には 神話を題材とした神や女神の肉体(美)→神ではなく、日常の人間の女性(男性)の肉体美→躍動する身体の美→私小説的な個人のエロスの肉体→レアリスム・シュルレアリスム的表現の肉体→印象からの表現の肉体→性差別や政治的、メッセージ性の強い表現としての肉体と、それぞれの部屋のテーマを勝手に自分の言葉にしながら楽しみました。でも最後の部屋の「儚き身体」と言うテーマの括りはちょっとわからなかったな

シンディー・シャーマンが観れたから、まぁいっか

お腹も空いたので「何か食べよう!」という事になり、隣接の「ブラッスリ―・ティーズ・ミュゼ」へ。
とっても素敵なフレンチレストランです

どの作品が印象的だったかを話しながらの食事は美術館に行く楽しみのひとつ

ロダンの「接吻」は唯一写真を撮る事の出来るコーナーだったし、美術館もロダン推しでしたが、
話題は1mmも出ずでした....
ぐるっと回って撮ってみましたが.....
展示が悪いと思う

ボナールやルイーズ・ブルジョワ、ホックニー、ピカソのエッチングなど。私の印象に残ったのはバークレー・Lヘンドリックスの「ファミリー・ジュールスNNN」とシルヴィア・スレイの「横たわるポール・ロサノ」でした。前者は好印象、後者は笑えた(だって真面目な題材に取り組んでいるのだけど、画力と選んだモチーフにツッコミどころ満載)が理由。
それぞれの感性で楽しめるのがアートの楽しいところ。それをすぐに分かち合えるってステキな事ですね

アジアの片隅で自分の作品についてあーだこーだ語っている家族がいるなんて、当の作家は思いもよらないだろうなぁ

個人的で勝手な感想ばかりですので許してね〜(笑)