南極と超深海の両極地で、実際に自分の手で水中ロボットを潜らせてきた研究者による「実話」をご紹介するブログ。

 

2021年も残すところ数日となり、大掃除に年賀状にと慌ただしくなります。

 

南極にももちろん年末やお正月はやってきます。本ブログでも何度か南極での年越し事情についてご紹介してきました。

が・・・!今回は、「南極からの年賀状は季節外れ?!」と、言うお話です。

 

右矢印南極で紅白歌合戦は見れるのか?!

右矢印南極での年越し

 

しかし、お正月富士山には、まだまだ忘れてはいけないアイテムがあります。

それは、年賀状

 

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、実は南極・昭和基地から年賀状が出せます。

 

南極観測隊には郵便局が同行しており、観測隊から預かった年賀状を日本に届けてくれます。

 

と、言っても、郵便局員が南極に行く訳ではなく、NICT(総務省系列)から参加している観測隊員さんが業務委託されています。

 

自衛官の方もこの業務に携わっており、「しらせ」艦内には郵便局があり、切手も買えます。また、消印もその場で押してくれますし、記念スタンプを押すこともできます。

↑ しらせ艦内にある郵便局(分室)

↑ 昭和基地の消印と記念スタンプ

↑ 昭和基地滞在中に投函されたハガキには「昭和基地内」の激レアキラキラな消印が!

 

普通はがきでも、お正月に出せば激レアな年賀状代わりになると言う訳です。

 

ただし、注意が必要!

 

この年賀状。1月1日には着きません。

 

じゃあ、いつ着くか?

 

 

 

 

概ね、4月中旬!

 

 

 

と、言うのも、南極から「しらせ」が日本に戻ってくるのは例年4月上旬ごろ。

 

そこで、南極で投函された手紙やはがきは、日本国内の郵便局に引き渡されます。

 

そこから、さらに各地の郵便局を経由して送り先に届きます。

 

なので、、、

 

越冬隊員から年賀状が届くと「え!?なんで!?南極に居るはずじゃ!?」となるのですが、夏隊員は一足先に3月末には日本に帰って来ているので、「え・・・?」となります。

 

でも、やはり南極から届く手紙は嬉しいもので、次回、行くときにはたくさんのハガキと切手を持って行って、多くの人に年賀状を出したいと思います。

 

そんな南極の様子を見れるチャンスが1月にあります。

1月8日の「ブラタモリ」(NHK)は「南極」がテーマです。過去の映像では59次隊の映像も使われるかも?と言う情報もあり、必見です。

 

 

当研究室もようやく年賀状を掛ける余裕が出てきて、やっと印刷が終わりました。

今年も賀詞の文字は、当ブログにときどき「いいね」をくださる涼風花さん。グッと年賀状のレベルが上がります。

来年も当ブログを通じ多くの研究成果や舞台裏をみなさんにお届け出来ればと思います。