南極と超深海の両極地で、実際に自分の手で水中ロボットを潜らせてきた研究者による「実話」をご紹介するブログ。
初めて訪れたのは約10年ほど前で、当時、勤めていた後輩に会いに行ったのがきっかけでした。
水族館は大きなグループ会社や第三セクターの会社が管理・経営をするケース多いのですが、なんと、こちらは純民間企業。
そのため、古くからの生物飼育に関するノウハウが引き継がれていて、展示方法などもとても良く考慮されたステキな水族館です。
↑ メイン水槽上部はときどき一般見学も受け入れられるよう考えられている
↑ ポンプ室の一部を水族館内から見れるのも面白い
バックヤードは迷路のようになっていますが、動線がよく考えられていて作業がしやすいのが特徴です。
ポンプ室も広いためメンテナンス性もよく考えられています。
実はこの水族館には後輩が繋いでくれた縁のお陰で大きなイベントを行いました。
以前、このブログでもご紹介しましたが、水族館で水中工学のイベントをやろう!という取り組みが始まったのは、ここが最初でした。
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後輩に会いに行ったときに出た「何かワクワクすることをやろう!」という話がきっかけで、どうせなら水族館に来た子供たちが、将来、自分のやりたいことのヒントになるようなイベントにしようということになりました。
そこで、これまで筆者が抱いていた「水族館=生き物を見る場所」だけではなく、「生き物を守る技術」についても学べればと言うことで、まだ若手だった後輩が経営会議で必死に掛け合ってくれました。
すると、なんと!館長自らが太鼓判を押してイベント案の採用をしてくれました。
そして、ついに水族館で水中調査技術を紹介する前代未聞のイベントが行われることになりました。
イベントスペースには実物の探査機や調査船の模型、水中ロボットの体験操縦、海洋調査で使う装置の実物、調査映像、第一線で活躍する研究者のトークイベント、深海実験など、持てる資材と研究者コネクション(笑)を惜しみなく投入し、隙のない構成で約1か月にわたり行いました。
↑ メイン会場には生物からロボットまで幅広く網羅した内容を展示
↑ バックヤードでのROV体験操縦の様子(ROVを眺める親子)
↑ 水槽前で魚を眺めながらの研究者講演会は連日大盛況
イベント初日の様子はテレビ、ラジオで大きく報じられ、翌日には開館の数時間前から長蛇の列が出来るほど!
本学だけではなく、前職時代の元上司の超有名生物学者さんにもお願いをして講演をして貰うなど、連日、イベントを目白押しにした結果、当時の過去最高のイベント動員数を記録しました。
後輩は、イベントをゼロから作り上げる面白さを学ぶことが出来て、ワクワクした1年間だったと嬉しい言葉を残してくれました。
そんな彼女は、昨年、古巣のうみたまごを離れてしまいましたが、ステキな水族館であることには間違いありません!
生物と触れ合える人工ビーチ(あそびーち)や、別府湾の切り抜いたように見えるインフィニティ水槽、知る人ぞ知る隠し部屋のようにある回廊もあり、また、津久見市には「うみたまご」が運営する「つくみイルカ島」という施設もあり、1日では回りきれないステキな場所です。
↑ イルカに触れて遊べる人工ビーチ「あそびーち」
↑ 別府湾に続くインフィニティ水槽
横から覗けば別府湾を切りっとったように見える!
↑ 案内板にも「?」と記載の隠し部屋的なガラスの歩道
↑ 津久見市にある「つくみイルカ島」では、イルカに触れ合える
遊び疲れたら、別府の温泉に浸かって癒されるのもよし、中津でとり天を食すも良し、五感をフルで揺さぶられること間違いなしです。
そんな大分県。行くと必ず温泉のように温かく受け入れてくれる場所がもう1ヵ所。
それがOBS大分放送さんです。こちらのラジオ番組のパーソナリティの方が、これまた偶然、筆者の友人と繋がりがあり、かれこれ4回も出演させて頂いております。
↑ 大分市内にあるOBS本社
筆者の出演時の記事があります。ぜひ探してみてください!
コロナが落ち着いたら、またどこかの水族館で、主催者も来館者もワクワクできるイベントを仕込んで行ければ良いなぁ~と思っていますので、当研究室の今後の活動にご注目ください!