南極と超深海の両極地で、実際に自分の手で水中ロボットを潜らせてきた研究者による「実話」をご紹介するブログ。

 

今回は、「琵琶湖の最深部に潜るROVを作る!」と、言うお話です。

 

以前、このブログでご紹介した、琵琶湖最深部を調査するプロジェクト。

昨年末から、この調査で使用するROVの開発が始まっています。

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今回は南極湖沼調査で使用したROVをベースに開発を進めています。

年明け、早速、ROVのフレームが工場から納品され、組み立てを行いました。

今回も予算削減のためCADデータは自分で作って工場で加工して貰いました。

それではご覧ください。こちらが組み立て後のROV下矢印

↑ 手前が琵琶湖調査用ROV(赤い機体は南極調査用2号機)

 

浮力材カバーは眩いばかりの「キラキラゴールドキラキラ」です。

琵琶湖調査用ROVと言うことで、滋賀県といえば安土桃山城!

黄金の天守のようになりました。(当初は黄色になる予定でした。)

 
↑ 近江八幡市「信長の館」にある復元天守(2010年 筆者撮影)
 

これなら悪天候の湖面に浮上してきても一目で発見できます。

 

このROVの用途は琵琶湖調査だけでなく、次の南極調査に向けた新しい技術の検証も行います。琵琶湖で実証された技術が南極で応用される日も近いかもしれません。

 

世間は緊急事態宣言が発令され大変な状況ですが、来年度の調査に向けて着々と準備が進んでいます。

研究の今後にご期待ください。