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Georgeのゆーとぴあ1

連載淫猥小説『朝焼けのGeorge』は不定期更新です。
厳しいご意見、出演希望、画像提供を随時受け付けております。
妄想の世界をたっぷりご堪能ください。
姉妹ストーリー『Members of Site』ほかは http://blog.livedoor.jp/undertaker2005/ です。

「突然にすみませんね。
今日は少しお話があって、失礼を承知でお誘いしたんです」
言葉使いは丁寧だが、有無を言わせぬ口調だった。
「彼女の名前はご存じですよね?
たぶん、先ほど貴女が会っていた男、東原さんから聞いたでしょ?」
「何故そんなことが分かるんですか?
いつから私のこと尾行してたんですか?」
内心の動揺を悟られないようにしたつもりだが、
孝枝の声は震えていた。
「尾行?そんなことしなくても分かりますよ」
そう言って男は孝枝のバッグを指差した。
不思議そうに自分のバッグの中を改めた。
めったに見ない底の方に見慣れないものが入っている。
「それ、高性能の盗聴器なんです」
笑いながら男が言う。
「で、私は藤原丈二と言います。
同じ名字ですが、血の繋がりはありません。
彼女は元の義理の姉…つまり、私の兄の元妻なんですよ」
「ややこしい関係なんですね。普通に考えると、
繋がりなんて切れてしまってるはずでしょ?」
「そうなんですが、そこが男女の仲のややこしいところで…」
そこまで聞いて、孝枝はこの2人に身体の関係があることを察知した。
「そのややこしい貴方たちが、私に何の用ですか?
それに盗聴器なんて…一体いつ入れたんです?」
「それはいろいろあります。
実は…、東原さんのことなんですが…
彼、どういう人なんですか?」
「え?そっちなの?」
「ええ。我々が興味を持ってるのは彼の方なんですけど…?」
「なぁんだ…」
「え?何か探られると困るようなコトでもあるんですか?貴女に」
「いえ…、あ、ええまぁ…」
言い淀む孝枝。
「まあそれはいいです。
それより、東原さんとはどこで知り合ったんですか?」
「そんなコト、何で話さなきゃ…」
「いえ、イヤならいいんです。ゆっくり調べますから。
お話ししたくないんでしたら、別の方面から調べます」
「え?別の方面って…
私がしゃべったコトが彼にわからないのなら、お話ししますけど…」
「それはもちろんです。当たり前ですよ。お礼も考えますから」
『お礼』という言葉に、孝枝の目が輝いたように見えた。
「わかりました。彼とは出会い系サイトで知り合いました」
「ほう、そうですか、やっぱり…。
貴女で何人目なんだろう。なかなかお盛んだなぁ」
「そうでしょうね、かなり慣れた感じですから」
「高校教師でしょ?彼。そんな余裕がよくあるなぁ」
「余裕って…、お金のこと?」
「ええ、それもだけど、時間も」
「それ、結構シビアですよ。スキあれば割り勘にしたがりますし、
会うのも2時間か3時間が限度ですね」
「ふぅん、そうですか。
それで、貴女の他にもつきあってる女性がいるのを、
貴女には話したんですか?」
「話したというか…、私が彼の携帯を盗み見たんですけどね」
「へぇ、貴女もなかなかやりますね。
で、他に何人ぐらい?」
「私に分かったのは1人だけ、それも…」
「それも?」
「そこにいる朋子さん?でしたっけ?貴女だけです」
「それはそれは…」
朋子の方を向く丈二。
朋子はじっと動かない。
「彼のことなら、私により朋子さんに聞いた方がよくわかるのでは?」
「そっちはそっちで情報は集めてます。
違った目からの印象とか、事実を集めたいんですよ。
彼、貴女と彼女以外にも関係を持った女性がいそうですよね?」
「たぶんいるでしょうね」
「そうですか。わかりました。
また何か変わったことがあれば、教えてください」
そう言って、丈二は自分の携帯番号とアドレスを書いた紙を
孝枝に手渡し、煙草に火を点けた。

孝枝と別れたあと、丈二は朋子に言う。
「これで、我々が彼女に見られても怪しまれることはないだろう。
お勤めご苦労様でした」
「何だか変な気分だったわよ。同じ男に抱かれた女同士の同席って…」
「どんな?」
「う~ん、何て言ったらいいんだろ?
貴方はどうなの?東原と対面したと想像したら」
「どうなんだろうなぁ。あんまりそんなコト考えたことないし…」
「貴方らしいわね。そういうところに無頓着で。
それが長所でもあるけど、一番の弱点でもある」
「長所かどうかはわからないけど、弱点ってのは認めるよ」
2人は薄暗くなった国道を、朋子のマンションに向けて走った。