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Georgeのゆーとぴあ1

連載淫猥小説『朝焼けのGeorge』は不定期更新です。
厳しいご意見、出演希望、画像提供を随時受け付けております。
妄想の世界をたっぷりご堪能ください。
姉妹ストーリー『Members of Site』ほかは http://blog.livedoor.jp/undertaker2005/ です。

執拗な東原の責めがようやく終わるころ、
最初は乗り気ではなかった孝枝の気分も最高潮に達しつつあった。
「ねえ、もう…」
孝枝が声を発するのと、東原が挿入の体勢に入るのはほぼ同時だった。

コトが終わると、以前と変わらず、東原はそそくさと帰り支度を始めた。
「相変らず、ムードも何もないのね」
孝枝の言葉が聞こえたのか聞こえないのか、
東原の動きは止まらない。
「ねぇ、あの女、何て名前?」
「ん?あ、あれ。確か…朋子っていったと思う」
「苗字は?」
「ああ、藤原だったかな」
「だったかな…って、知り合いなんでしょ?」
「あ、ああ、そうだよ」
「知り合いって、同僚なの?」
「そ、それは…」
「ふぅん、やっぱり先生か。最近の先生は進んでるのか腐ってるのか…」
「こりゃ手厳しいな。
うん、でも、それ正解。腐ってるよ、これ以上ないぐらいにね」
「それは貴方も含めての話ってことでいいのね?」
「そりゃそうだろ。現に今、ここに居るだろ?」
「そうね…。納得できちゃうところが微妙だけど…。
じゃ、私も変なとこで朋子さん見かけたら知らせてあげるね」
「ああ、それもう気にしなくていいから。
離婚することで決まりみたいだ」
「そうなの…せっかく手先になってあげようと思ったのに…残念」
「手先より…しもべになって欲しいもんだね」
「ふっ…、それにはお金がかかるわよ?」
「そりゃそうだ。また気が向いたら会ってくれるかな?」
「さあ、どうかしら…。その時に考えるわ」
孝枝も身支度を始めた。
携帯を取り出し、メールをチェックするフリをしながら、
『藤原朋子』という名前をメモすることを忘れなかった。
帰り際、東原はサイフから数枚の1万円札を抜き出し、孝枝に渡した。
「今日のところは小遣い程度で我慢してくれよな。
そのうち、しもべに出来るぐらい用意しとくから」
「あら、こんなに?
薄給なんだから、あんまり無理しないようにね。
遊べる女は私だけじゃないんでしょ?
もっと安上がりな女で我慢しとけばいいのに」
「それはそれ。安物は所詮安物だよ。
そのために必死に稼ぐところに意味があるんだから」
「変な理屈。でもまあいいか。これで美味しいものいただきます」
ホテルの出口は別々に出た。
車で来ると、嫌でも一緒に出なければならないが、
歩きで来ると、こういうところは楽な気がした。
ホテルで過ごしたのは2時間ほどだったが、
街は少しずつ夕暮れの佇まいを見せ始めていた。
「さて、これからどうする?」
自分に問いかけ、結論が思い浮かばないまま、
孝枝は自宅目指して歩き始めた。
後方から静かに近づいてくる車に気付いたのは、
あと5分ほどでアパートに着くころだった。
ゆっくりと通り過ぎていったコンパクトカーの運転席に、
今まさに考えていた人間の顔を見つけ、
「あっ」と声を出し、慌てて口を押さえた。
その車、ホンダフィットが孝枝の10メートルほど先で止まる。
追い越された時には気づかなかったが、
後部座席から男が降りてきた。
どこかで会ったような顔。
ゆっくり孝枝の方に近づいてくる。
「佐々木孝枝さんですね?
ちょっと今、お時間ありますか?」
驚いて立ちすくむ孝枝の背に手を回し、車の方へ誘う。
「突然すみません。
さっき、貴女が会っていた男の人についてお聞きしたいことが…」
何やら予想もできない展開になってきたと思っていると、
「ホント突然すみませんね。
怪しい者ではありません…って、充分怪しいですね」
と言って笑った顔は、屈託がなく、なんとなく信用できそうな気がした。
フィットの後部座席に並んで座り、運転席の女、藤原朋子に視線をやる。
「私、貴女を見るの初めてじゃないんです」
と挑みかかるような目で言った。
「あらそう?どこかでお会いしたかしら?」
藤原朋子の口調には淀みがない。
「それと、こちらの男性にも見覚えがあるような気が…」
「ほほう、そうですか。貴女が俺に会ったとしたら…
ほんの最近だと思いますよ。
駅前か、あなたの勤め先の近くだと思うなぁ」
「え?私の勤め先知ってるんですか?」
「ああ、すみません。あんまり警戒しないで。
ある人に頼まれて身辺調査させてもらっただけだから。
それにしても、バレてたなんて、俺も探偵には向いてないなぁ」
悪びれることなく言う男は、なかなか名乗ろうとはしなかった。
「それで、これからどうするんですか?
私、明日も早いんで、帰りたいんですけど…」
これから何が起きるのか、期待と不安の入り混じった心境だった。