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Georgeのゆーとぴあ1

連載淫猥小説『朝焼けのGeorge』は不定期更新です。
厳しいご意見、出演希望、画像提供を随時受け付けております。
妄想の世界をたっぷりご堪能ください。
姉妹ストーリー『Members of Site』ほかは http://blog.livedoor.jp/undertaker2005/ です。

佐々木孝枝に会った翌日、丈二は一条圭一郎と仕事の打ち合わせをしていた。
「じゃあ、会社案内パンフは、この線でいきましょう。
でもこれ、主に誰に配るんです?
こんな詳しいパンフ、お客さんは読まないんじゃ?」
「ええ、これはウチがガソリンを仕入れている商事会社に出すんです。
お客さんに配ることもあるんだろうけど、それは少数。
商事会社の規定で、会社案内はこういうカタチで、って決まってるらしい。
どうにも面倒な話で…。
ムダだとは思いますけど、作っておかないと取引できない。
でも、そのおかげで貴方たちは仕事があるでしょ?
これって、商事会社と印刷屋の陰謀?」
そう言って一条は笑った。
「そんな陰謀があるんなら、一枚かんでおきたいなぁ」
丈二も笑いを返す。
「ところで、佐々木孝枝とはどうなってます?
もう落としましたか?」
「ええ、というか、デートはしましたよ。
ボウリングと食事だけだけど…」
「え?まだそんな程度なの?貴方らしくないなぁ…」
「らしくないって…」
「いやいや、もっと手が早いのかと…」
「そんなコトないですよ。貴方には負ける」
「ご謙遜を…。そろそろ頼みますよ。あっちは待ってるはずですから」
「ホントに?そんな感じは全くなかったですよ」
「じゃあ、また私が段取りましょうか?
そんな必要ないでしょ?貴方の腕の見せ所です」
「はいはい。丈二さんには叶わないなぁ。
今日、早速連絡入れてみましょう。で、関係持ったらどうしたら?」
「ええ、たぶん、彼女の方から何かアクションを起こすでしょう。
プレゼントをねだるとか、お金を要求するとか…」
「ああ、それならもうありましたよ。
というより、私の方からプレゼントしたんですけどね。
ボウリングのウエアなどを」
「やはり早い。じゃあもう彼女は貴方を『貢ぐクン』のつもりで居ますよ。
次はゼッタイに金です」
「じゃあ、軍資金も用意しときましょう」
「余裕のある人は羨ましいなぁ。私にも藤堂さんにも、それだけは無理」
「余裕って程でもないけど…
ただ、あるものは使わなきゃ、次を稼ぐ気になれないでしょ?」
「そんなもんですか。私も考え方を改めたら、金が貯まりますかねぇ?」
「どうでしょ?やってみては?」
「そうします。では、宜しくお願いしますよ」
「結果報告は翌日でいいんですか?
それとも、会う前に予定をお知らせしましょうか?」
「ええ、一応、事前に。藤堂さんも知りたがってましたから」
「了解。あ、それと、もう他人行儀なしゃべり方はやめてもいいんじゃない?
3人は仲間ってことでいいんでしょ?」
「じゃあそうしよう。誰が上司でも部下でもない、仲間ってことで。
藤堂さんにもそう伝えとくよ」
片手を挙げて一条の部屋を出ると、
丈二は藤堂に電話し、経過を報告した。
やる気のなさそうな生返事だったが、
それがかえって藤堂が喜んでいる感触となって丈二に伝わった。

その頃、佐々木孝枝は職場の同僚、関谷舞の質問攻めに遭っていた。
「だから、もう警察には話すことなんてないんですよねぇ。
あとのことはお任せします…って言ってるのに、
週に2、3回は刑事がやって来て、いろいろ聞いてくるんです」
「へぇ、そりゃ面倒だよねぇ。
それにしても、貴女を襲ったのは一体誰なんだろう。
私、後姿は見えたけど、一瞬だったし…
たぶん男だとは思うんだけど、それも自信ないし…」
「もう誰でもいいですよ。ケガも大したことなかったし、
お金とか盗られたワケでもないし…」
「あらそう。でも、今日も残業になりそうだし、帰りは充分気をつけなよ」
「ええ。でも今日は送ってくれる人が…」
「へぇ。いい人見つけたの?」
「え?ええ、まぁ…。どうなるかわからないけど、今のところは…」
「うまくいくといいわね。寿退社も近いかな?」
「そんなんじゃ…。でも、そうなるといいなぁ、って最近思いだしたんです」
「頑張って。応援してるから」
「ありがとう。舞さんだけですよ、そんなに言ってくれるの。
あ、所長が帰ってきたみたい。
これから、得意先に同行なんですよね。イヤだなぁ…」
「何がイヤなの?」
「所長と同じ車に乗るのがです。
事務所では遠慮してるみたいだけど、車の中ではスゴいんですよ。
チェーンスモーカーって所長のためにある言葉みたい」
「事務所では私が追い出すからねぇ。煙草に火をつけた瞬間に。
手であおぐか、吹き返してやれば?煙を」
「それが…、私も煙草は嫌いじゃないんで…」
「そうなの?吸ってるの見たことないけど」
「我慢できなくなる程じゃないんだけど、時々欲しくなるのよね。
吸うのは家でだけだけど」
「しっかり税金納めて…優良国民ね。
あ、所長!お帰りなさい。集金はどうでした?」
「うん、まぁ、半分は回収してきたよ。
ありゃもう長くないなぁ。来週また行っとかないと…」
「逃がさないでくださいよ。私たちの収入にも響くってのは勘弁してくださいね」
「わかってるよ。今時、どこの中小企業も苦しいんだよ。
その気持ちが分かるから、そんなに強引には金取れないんだ」
「でも、ウチだってその中小企業でしょ?
連鎖なんてホントいい迷惑ですよ」
「はいはい。どっちが所長だかわかんねぇな。
よし、じゃあ佐々木クン、行こうか」
所長と孝枝は舞1人を事務所に残して出て行った。