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Georgeのゆーとぴあ1

連載淫猥小説『朝焼けのGeorge』は不定期更新です。
厳しいご意見、出演希望、画像提供を随時受け付けております。
妄想の世界をたっぷりご堪能ください。
姉妹ストーリー『Members of Site』ほかは http://blog.livedoor.jp/undertaker2005/ です。

「J企画営業の藤原丈二です。今後とも宜しくお願い致します」
薫の紹介で営業にやってきた地元のガソリンスタンドチェーン店の事務所。
専務の一条圭一郎と名刺交換をする。
「女房が薫さんと大学の同期で、ちょくちょく遊びに見えてたんですよ。昨日、来られた時に、あなたのことを聞いて、ぜひ紹介してくれってお願いしました」
薫に習った通りのセリフがスラスラと出た。
「そうですか。じゃあ、昨日の電話はあなたの家から?」
「そうです。薫さんって行動力ありますよね。話したらすぐなんですから」
「あはは、そうですね。私もいつも振り回されてます」
「今日のところはご挨拶だけで…。何かありましたら、宜しくお願い致します。仕事については何でもやりますから、困った時に思い出してください」
「え、それでいいの?従業員全員の名刺お願いしようかと思って用意したんだけど…」
「ええっ、そうなんですか。そりゃ申し訳ないですね。じゃ、頂いて帰りましょう」
従業員の名簿と現状の名刺サンプルを預かった。
「納品は3日後でいいですか?」
「ええ、そんなに急ぎませんよ。デザインは何か斬新なの考えて下さい」
「わかりました。2、3種類作ってきます」
「お願いします。そのうち、チラシや伝票、看板とかもお願いしますよ」
これは大口の客になるかも…。意気揚々と帰途につく。
薫に報告に寄ろうかと思ったが、電話で済ませた。
寄るとまた、昨夜の続きになりそうな気がした。
実際、電話口の薫は、丈二が寄らないことに不満そうだった。
それより、丈二には気になることがあった。
「あの圭一郎って専務、藤堂葉子との関係を俺が知ってると気付いたらどう出るか…」
イタズラ心も芽生えた。
「よし、今度の浮気現場に行き合わせてみよう」
そうそうチャンスはあるものではないが、偶然にも次の休日にチャンスがやって来た。
前日に名刺のデザインサンプルを届けた時、「明日は休みなんです」という圭一郎に、
「休みは薫さんとデートでしょ?」と言うと、
「いや、明日は別件の用があって…」と話を濁す。
もしやと思い、今朝から藤堂葉子の様子をそれとなく探っていると、
夫が出掛けたあと、ゴミ出しなどの家事をテキパキとこなす葉子。
駐車場の車で待っていると、ビシッと決めた葉子が出てきた。
バス停に向かうのを確かめ、先回りして隣町の駅前で待機した。
少し遅れて圭一郎のアウディが丈二の車の後ろに止まった。
後ろにつけられたのではマズい。
丈二は車を出し、駅前商店街の隅の方に車を置き、徒歩で駅へ。
ちょうど列車が入って来た。
葉子が改札から出て来る。丈二には気付いていないようだ。
葉子の後ろ5メートルほど開けて駅舎を出る。
圭一郎のアウディがロータリーに入って来る。
葉子が駆け寄るのに合わせて、圭一郎に手を挙げて挨拶した。
アウディがぎこちなく停止する。驚いた様子の葉子。
「一条さん、こんなところで何か?」
葉子の後ろから圭一郎に声をかける。
振り返る葉子。
葉子も一瞬驚いた表情を見せた。
「藤原さんこそ…何でここに?」
困り果てた顔だが、同時に観念したのか、「今日のことは…お願いしますよ」と顔の前で掌を合わせた。