第5章~策略1~ | Georgeのゆーとぴあ1

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姉妹ストーリー『Members of Site』ほかは http://blog.livedoor.jp/undertaker2005/ です。

佐々木孝枝が利用していたと思われるサイト、今は名称が変わっている。
藤堂から聞いたそのサイトにアクセスする。
藤堂の調べでは、孝枝は本名のままで登録していたらしい。
登録メールが届いてログインすると、早速その名前で検索してみた。
「いた!」思わず声に出た。
懲りていないのか、全く同じ名前、同じプロフィールで登録している。
丈二は「どんなカタチが一番自然で孝枝の興味を引くだろう」と、アプローチの方法を思案した。
「傷害事件にまで発展したということは、痴情というより金銭が絡んでいると見た方が正しいだろう」
という藤堂の推理に従った。
援助交際を匂わせ、セックスフレンドとして長期的な交際相手を探している会社経営者を演じることにした。
最初はプロフィールに興味を持ったことにし、セフレについては2回目以降のメールで…。
この辺りは経験を積んでいる丈二の真骨頂だった。
念頭に薫の婚約者、一条圭一郎を描いている。
実際に会う役目も、圭一郎に頼んでみようかと考えていた。
快く引き受けてくれそうな気がした。
ただ、圭一郎は藤堂の妻、葉子の不倫相手だということで、藤堂が良い顔をしないかもしれない。
「どうにかなるさ」
送信ボタンをクリックし、孝枝からの返信を待った。
プロフィールには孝枝が携帯を利用している表示がされていたので、すぐに反応があると踏んだ。
予想通り、返信は早かった。
ただ、孝枝の返信は素っ気なく、必要最小限のことしか書かれていない。
ポイントゲッター(メール受信ポイントを稼ぐ女)の面目躍如といったメールだった。
「興味を持っていただいてありがとう。今日は良い天気でしたね。仕事終わって帰ったところです」
対応が難しい。熟考して返信文を打った。
「私はまだ仕事中。忙しい合間に癒しあえる相手を探しています。メールで仲良くなったら、食事にでも付き合っていただけますか?」
(高校生の恋愛じゃあるまいに)と思いながら送信する。
「ええ、いいですよ。仕事って何してるんですか?お付き合いするのは食事だけでいいの?」
「それは会ってみなければ…。仕事は、ある会社の役員です」
「エラい人なんですね。一度、フルコースのフランス料理を食べてみたいんですけど」
「いいですね。予算の心配などせずに、気楽にお付き合いいただけるとうれしい」
「わぁ、太っ腹。どこに連れて行ってくれるんですか?」
「どこがいい?少々の無理は聞けますよ」
ここまでで無料ポイントを使いきった。
クレジットカードを登録し、追加ポイントを購入。
それから2、3通のメールをやり取りしたが、会う約束までこぎ着けることは出来なかった。
「そろそろお風呂に入ります。また明日にでもメールしてください」
次々にポイントを購入してメールを続ける丈二に、孝枝の方が話のネタに困ったらしい。
「じゃあ、またメールします。お会いできるのを楽しみにしてます」
最後の1通を送信し、ため息とともにソファーに座り込んだ。
「なかなか手強い。さて、次はと…」
一条圭一郎に電話した。
「一条さん、お願いがあるんです。いえ、今回は仕事じゃなくて…。
電話じゃ話しにくい内容なんで、これから伺ってもいいですか?」
不倫現場を見られている弱みからか、最近、一条は丈二の依頼を断ったことがない。
一条が指定したのは会社の事務所だった。
ここが一番目立たず、疑われることがないという。
コーヒーを淹れてくれた事務員が退出するのを待って、丈二は囮捜査のことを切り出した。