先日、ホロライブさんのイベント「ホロ夏パラダイス」とPixivの連動企画に文章を寄せてみたのだが、もうご覧いただいただろうか。
Pixivの会員になっていなくてもホロライブのファンでなくても読めるので、是非一度目を通していただきたい。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=25294855
さて。この作品を作るにあたり、実験的にAIを使用してみた。
最近のAIは動画すら生成できるというが、自分は生成まではいっていないと思う。
ので、今回は自分がどうAIを使っていたか簡単に書いてみよう。
最初の段階では、企画に投稿しようという思いしかなかった。
そこで、誰を主人公にするか、どのような流れにするか、どのようなキーワードを入れるべきか、主人公にするライバーさんはどういう人なのか。
こうした点を重点的に思いついたことをとにかく書き出した。この時点では単なる思いつきでしかない。
この思いつきの群れを、AIと対話しながらアイディアに昇華させていく。
対話の内容は細かくは説明しないが、これで納得のいく物語の筋ができあがったと感じたら、AIにプロットの作成を依頼する。
AIの作成するプロットは、基本的には良いものだ。良いものであるが故にまったくおもしろくない。
なので、AIが作成したプロットを仮のものとして、自分で改めてプロットを書く。
そして、自分が作ったプロットに沿って作品を書き上げる。
応募作品の文字数の上限が4000文字なので、書き上げるのにはさほど苦労はなかった。
個人的には8000文字程度ならほぼ一息で書き上げることができる。
それはそれとして、これでとりあえず物語の骨子のようなものができるので、その日の作業はそれで終わる。
翌日、できれば24時間以上を置いて文章を見直す。だいたいどこかにアラがあったり、物語の整合性に欠ける部分がある。
そこを書き直せばほぼ完成と言っていいだろう。
最後にAIに誤字脱字と物語全体の整合性をチェックさせる。特に誤字脱字については人間の目でやるよりAIの方が正確だ。
人間がこれらのチェックをしようと思ったら印刷する必要がある。たかだか4000文字程度だがPCのモニタでチェックするのには無理があるからだ。目ぇ痛くなるし。
誤字脱字は当然修正するが、整合性チェックで出てきた修正は任意で行う。
AIが違和を訴える点を見て、自分が確かにそうだという部分しか修正しない。
かくして作品を完成させたのだ。
これはあくまでわしの使い方なので、他の人がどのように使っているかは知らない。
ただ、全てをAIに生成させるのはちと違うと思っている。実際イベントの注意事項にもAIで全て生成したものは対象外と書いていた。
どう使うかは自由だが、AIに全てを生成させた文章は見る人が見れば一発で分かるそうだ。
先にも書いたが、AIで生成した文章は往々にして良いもので、単に良いだけだから面白くもなければ参考にもならないものになりがちだ。
多分イラストなんかでも同じだと思うが、あくまでも作品創りの主は自分であるべきであり、AIに主導させるのは人が造ったものとは、少なくともわしは思わない。
今回はあくまでもわしの事例を挙げただけだが、今後創作にAIを導入しようという人には特に言っておきたい。