邦題「それでも夜は明ける」を観てきました。
妻と子供と幸せに過ごすバイオリニストとして生計を立てている自由黒人が、ある日、白人の裏切りによって突然南部の農園に奴隷として売られ、解放されるまでの12年間の壮絶な奴隷生活をつづった伝記の映画化。
一日中首をつられてるのに見て見ぬふりをする人々。
鞭で打たれる奴隷のそばで遊んでいる子どもたち。
虫の鳴き声や鳥のさえずりとともに聞こえる
嗚咽や鞭で打たれてあげる悲鳴。
神に仕える身の方が奴隷を家畜のように扱い
天災は奴隷の信心が足りないからと暴力をふるう
「黒人を人間として扱うべきか」という議論が
真剣に行われる。
音の重なり方
カメラワーク素晴らしかった
・・・という表現がいいのかわからないけど。
この映画
観ている途中
何度も息が詰まりそうになっちゃった
だけど
目をそむけてはいけない・・・
そんな気持ちで見続けた
そして
最後に最愛の家族との抱擁のシーン
言葉少なく静かに抱き合うだけ。
緊張がほぐれて
気がついたら洪水だった・・・
そういえば
遠い昔にみた
「カラーパープル」
あれも心にずっしり重たかった
決して感情移入はできないのだけど
「自分がもしあの時代に生きていたら」
と 考えてしまう
私は他人を見下していないか
他人に敬意を払っているか
他人を許すことができているか
宗教や人種で差別をしていないか
自分の立ち位置を
改めて考えさせられる映画でした
航君が
「大統領の執事の涙」をみたいみたいと
ずーっと言ってる。
ぜひ見て欲しい。
部活で見に行けないけどね