ジョゼフ・ゴードン=レヴィット主演
生存率50%のガンにかかった27歳青年の闘病生活。
荒っぽくて下品な友達と、感覚が多少ズレてる彼女と、アルツハイマーの夫の世話をしている母と、診るのが3人目という研修医の24歳女性心理カウンセラー、彼を取り巻く人たちも、彼の病気と闘っていく…
良作。
序盤、題材にそぐわぬ明るい色使いと軽いBGMに違和感を覚えたけど、物語が進むにつれてコメディ色が強くなっていき、だからと言って決してフザケてるわけでもなく、心を洗ってくれる笑いが心地いい。
製作費が800万ドルと、ちょっとした俳優のギャラくらいで作られてるとは思えない。
特に親友役セス・ローゲンの役どころが素晴らしい。
時には親友の病気を聞いて吐き気がするほどに落ち込み、時にはその病気をだしに女をナンパし、基本的には粗暴なんだけど、彼の部屋には『ガン患者との付き合い方』という本が。
浮気を暴くシーンが絶品。
主人公の手術のために、病院へ車で送っていくシーンは涙もの。
セス・ローゲンは【グリーン・ホーネット】でサイテーな印象を受けたけど、この映画で見直した。
女性心理カウンセラー役に、アナ・ケンドリック。
この女優知らなかったけど、経験不足からくる頭でっかちな机上論で患者と接し、自分の患者と恋仲になってしまうのでは…という一歩間違えれば憎まれ役になりうる役どころを、爽やかに好演。
主人公を車で送るときに車の中を掃除してもらい二人の距離が縮み、次の診断のときのあの服装にきゅんきゅん。特にそのシーンに説明はないのだが、明らかに演出側の意図が汲み取れる。その服装はラストシーンでも…!
アカデミー賞にノミネートされちゃうくらいの女優さんだったのね。
彼女役に、ブライス・ダラス・ハワード。
この映画で唯一の憎まれ役。登場人物で一番の大物じゃないかな?(こうした低予算映画で大物に憎まれ役をやらすのがハリウッド流。すなわち、ハリウッドの情熱。)
やっぱり【ヴィレッジ】のインパクトが強すぎるけど、なかなかどうして言いえて妙。最近のお気に入りは、【ヒア アフター】の料理教室。
はやくお父さん(ロン・ハワード)の作品で見てみたい。
母親役に、アンジェリカ・ヒューストン。
【アダムス・ファミリー】のお母さん。以上。
結末にヒネリがなく少し残念だったけど、総じて評価できる映画。
若いカップルに観てもらいたいところだけど、「自分が自分が世代」に、この『まわりの人たちからの愛情』は理解できないだろうな…。