1 租税貨幣論
・税という強制手段を設けることで、紙切れに価値が生まれる。紙幣(貨幣)が唯一の納税手段となる。
また、広く課税されれば、人々は貨幣を貯蓄している他の人々へ生産物の販売にこれを使うようになる。共通認識として貨幣が価値のあるものと捉えられているため、これが可能に。
・政府が既発行済みの貨幣を全て回収してしまうと、市場で取引できなくなってしまう。
貨幣が納税手段のみに用いられるのではないため、経済活動のために貨幣を財政赤字にして残しておく必要。
2
・日本は外国に664兆の借金をしていると同時に、1,006兆貸している→342兆の純資産(2018年末)
・預金準備率は1.3%→日銀当座預金309兆をふまえると、309÷1.3%→2京3769兆銀行預金発行可能。
→銀行預金の総計(流動性預金+定期性預金+譲渡性預金)は1457兆→日本の市中銀行は、銀行預金を16倍に膨らましている。
・イギリスは第二次百年戦争終結時、公債費対GNP比率は288%に達していた。しかし、財政破綻にはならなかった。
3 銀行の役割
・お金を貸し出すことでお金を生み出す。(信用創造)
中世までは銀行がなかったので、税収、公共サービスの貸借関係が成立していた。
しかし、ゴールドスミスが、金を貸したり物々交換