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~日々の考察~

フィギュアスケートについて

<完成度の推移:①浅田真央>


自己ベスト
総合  216.69 '13-'14世界選手権
ショート  78.66 '13-'14世界選手権
フリー  142.71 '13-'14ソチ五輪



完成度(得点取得率)の推移は下記の通り。

100%に近づくほど良い。


参考までに、総合(ショート、フリー合計)の自己ベスト時の結果も黒点線で表記する。


浅田06-07

浅田07-08

浅田08-09

浅田09-10

浅田10-11

浅田11-12

浅田12-13

浅田13-14



******<グラフの見方>*******

合計点=技術点(基礎点+加点)+演技構成点


・「完成度」とは、採点が正しいと仮定して算出した、得点取得率のことを指す。

 完成度=要素の実際得点/(基礎点+加点最大値)


・対象とする大会は、ISU公認のグランプリシリーズ、欧州選手権、四大陸選手権、

                                五輪、世界選手権、国別対抗戦。


・ステップ、スピンの基礎点はレベル4のときの基礎点をベースとする。(※1)


・飛ぶ予定のジャンプが回転抜けだった場合、基礎点減点分として

 計算される。

 例:「2A+3T」→「2A+2T」となった場合は、「2A+3T」からの基礎点減点で算出。


・飛ぶ予定のジャンプ自体が抜けた場合、実際のジャンプにて計算される。

 例:「2A+3T」→「2A」となった場合は、「2A」として算出。


・回転不足判定(<、や、<<)のときは、基礎点が減点される。


・エッジエラー判定(e)のときは、加点に影響を与える。

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過去の記事→3A得点推移はこちら

         3Lz得点推移はこちら

         3Lz+3T得点推移はこちら


さて、今回は浅田選手の得意なフリップジャンプ(単独ジャンプ)について、

過去8年間の得点推移、及び、採点ルール変更の歴史を考察します。


このジャンプはエッジ系のジャンプのため、エッジエラーを取られるか

取られないかで、加点(GOE)の付き方が変わってきます。

この傾向は選手によって異なります。



初めに採点ルールの変更内容からお見せします。


【トリプルフリップ(3F)の基準点】


ジャンプの点数は下記の通り、決まります。


ジャンプの点数=基礎点+GOE(俗に言う、加点、出来栄え点)


・基礎点→回転不足であれば、減点される。

・GOE →基本的に成功であれば加点される。

      しかし、エッジエラー、転倒などで減点される可能性あり。

      主観が入りやすいといわれる。


*対象シーズン*

浅田選手シニアデビュー2年目(06-07シーズン)~今シーズン(13-14シーズン)


*対象大会*

グランプリシリーズ、欧州選手権、四大陸選手権、オリンピック、世界選手権、国別対抗戦


トリプルフリップ(3F)の場合の基礎点、GOEの推移は下記の通り。(過去8年間)



3F採点ルール



縦軸にトリプルルッツの得点を、横軸にシーズンを表します。(過去8年間)

背景のピンク:得点が基礎点より上回るエリア(GOEのプラス評価)

背景の水色 :得点が基礎点より下回るエリア

          (GOEのマイナス評価や、回転不足による基礎点減点)



<主な変更内容>

・バンクーバー後の10-11シーズンから、

 基礎点は5.5→5.3に減少。


 また、回転不足(プロトコル上の「<」マーク)による基礎点の減点が軽減される。

 

 また、GOE幅も以前の+3~-3から、+2.1~-2.1に減少。

 つまり、GOE幅圧縮により、得点が得られにくくなった。


【キムヨナ選手の3F得点推移】


では、実際にキムヨナ選手の得点を載せます。

シーズンごとの最大得点(赤実線)と平均得点(赤二重線)の変化を載せます。

棒グラフ(オレンジピンク)は最大得点時を表示しています。


3Fキム


GOE(棒グラフピンク)はバンクーバーの'09-'10シーズンの「+2.0」が最高です。

しかし、翌年からルール変更により、GOE最大が+3→+2.1に

減ったのにも関わらず、昨シーズン12-13の加点は「+1.9」。

(バンクーバーとほぼ同等。)


つまり、昨シーズンの得点は、

基礎点5.3+加点1.9=7.2


ジャンプ1つで7.2点も得ているのです。(※3A基礎点は8.5点)


キムヨナ選手は、フリップジャンプでエッジエラーを取られることもあります。

つまり、エッジが怪しいということですが、キムヨナ選手の場合、

エッジエラーが取られらなったときの加点は、とても大きいのです。



【浅田選手の3F得点推移
3F浅田

次は、フリップジャンプの得意な浅田選手。

浅田選手はフリップジャンプにおいては、エッジエラーを取られたことはないです。


しかし、GOE最大は今シーズンの「+1.1」が最高。


つまり、基礎点5.3+加点1.1=6.4

ジャンプ1つでの得点は6.4点


あれ、意外と少ないですね。




【コストナー選手の3F得点推移


3Fコストナー


コストナー選手は、ルッツとフリップを飛び分けれると言われている選手。

エッジエラーをとられることは、ほとんどないです。

ここ4年間の加点(GOE)最高は'11-'12シーズンの「+1.5」

つまり、基礎点5.3+加点1.5=6.8


ジャンプ1つでの得点は6.8




【ソトニコワ選手の3F得点推移


3Fソトニコワ


ソトニコワ選手も浅田選手と同様、フリップではエッジエラーを取られません。
(ただし、ルッツジャンプでエラーあり)


大きなジャンプで高い加点を得られる選手。

それでもGOE最大は「+1.5」

フリップジャンプ1つで獲得得点は6.8点



【リプニツカヤ選手3F得点推移

3Fリプニツカヤ

リプニツカヤ選手も浅田選手同様に、フリップジャンプではエッジエラーを取られない選手。

(ルッツジャンプでエラーあり)


フリップジャンプ1つで獲得得点は6.6点


【ワグナー選手の3F得点推移


3Fワグナー


ワグナー選手も浅田選手同様に、フリップジャンプでエッジエラーを取られない選手。

(ルッツでエラーあり)


フリップジャンプ1つで獲得得点は6.5点



【ゴールド選手の3F得点推移

3Fゴールド

ゴールド選手はキムヨナ選手同様、ルッツジャンプが得意な選手。

一方で、フリップジャンプはエッジエラーを取られる選手です。

よって、GOEでプラス評価を得たことがありません。


最高でも、基礎点5.3+加点-0.4=4.9


フリップジャンプ1つで獲得得点は4.9点

********************

フリップジャンプ1つの得点を比較します。


エッジの踏切が怪しいといわれるキム選手は7.2点


フリップジャンプが得意な浅田選手は6.4点


その他、フリップに関してエッジの踏み切りの正しい

コストナー、ソトニコワ選手でも6.8点。


エッジエラーを取られるゴールド選手は、4.9点


なんと、フリップジャンプ単独の最高得点もキムヨナ選手なのです


単独ジャンプ1つで、浅田選手との差は約1点、

ゴールド選手との差は約2点もあるのです



この結果をみて。

キムヨナ選手のフリップジャンプに対する得点の高さにも驚きましたが、

浅田選手の得点は予想外に4年間で伸びていませんでした。


加点をもらえるジャンプを目指してきた浅田選手ですが、

もっと結果が付いてきてほしいと思うのは私だけでしょうか。


また、フリップジャンプの最高点は、コストナー選手か、ソトニコワ選手で

あってほしかった。


たまーにですが、エッジエラーを取られるキムヨナ選手が

ぶっちぎりの1番高い得点を得ているのは納得いきません。


エッジエラー率をみる限り、コストナー選手の方が

飛び分けができているようです。




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         3Lz得点推移はこちら


さて、今回はいろんな選手が冒頭の連続ジャンプとして使う

「3Lz+3T」について考察します。


このジャンプは、キムヨナ選手のイメージが強いですね。

バンクーバー以前は、この連続ジャンプで12点以上も稼いでいました。


でもこのジャンプ、飛べるのはキムヨナ選手だけではありません。

ソトニコワ選手、リプニツカヤ選手、ゴールド選手も組み込んでいます。


しかも、ソトニコワ選手は更に高難度の3Lz+3Loも飛べるのです。

なのに、実際の得点は3Lz+3Tよりも低くなってしまうのです。


逆転現象。


同じ選手の同じ種類のジャンプ(3Lz)で回転不足が取られていないときで

比較しているのに。


では、簡単に得点の算出方法、各選手の得点推移(過去8年)の順にお見せします。




【3Lz+3Tの得点算出】


ジャンプの点数は下記の通り、決まります。


ジャンプの点数=基礎点+GOE(俗に言う、加点、出来栄え点)


・基礎点→回転不足であれば、減点される。

       3Lz+3T=10.1、  3Lz+3Lo=11.1

・GOE →基本的に成功であれば加点される。

      しかし、エッジエラー、転倒などあれば減点される。

      主観が入りやすいといわれる。


※このジャンプはエッジ系のジャンプのため、エッジエラーを取られるか

取られないかで、加点、GOEの付き方が変わってきます。

この傾向は選手によって異なります。



*対象シーズン*

浅田選手シニアデビュー2年目(06-07シーズン)~今シーズン(13-14シーズン)


*対象大会*

グランプリシリーズ、欧州選手権、四大陸選手権、オリンピック、世界選手権、国別対抗戦



【キムヨナ選手の 3Lz+3T 得点推移】


では、実際にキムヨナ選手の得点を載せます。

シーズンごとの最大得点(赤実線)と平均得点(赤二重線)の変化を載せます。

棒グラフ(オレンジピンク)は最大得点時を表示しています。



3Lz+3Tキム

キムヨナ選手は3Lz+3Tの連続ジャンプをバンクーバーシーズンから

取り入れています。

それまでは難易度が少し落ちる3F+3Tを飛んでいました。


GOE(棒グラフピンク)は'09-'10シーズンの「+2.2」が最高です。

しかし、翌年からルール変更により、GOE最大が+3→+2.1に

減ったのにも関わらず、昨シーズン12-13は「+1.9」も得ています。

(バンクーバーとほぼ同等。)


エッジエラーを取られないため、最大得点(赤実線)を見れば、

連続ジャンプ1つで約12点も得ています。(※3A基礎点は8.5点)




【ソトニコワ選手の 3Lz+3T (参考3Lz+3Lo)得点推移】


2つのジャンプを比較してみてください。


①3Lz+3T(基礎点10.1)

3Lz+3Tソトニコワ
②3Lz+3Lo(基礎点11.1)
3Lz+3Loソトニコワ


①3Lz+3T(基礎点10.1)

 最大の得点は、基礎点10.1+加点1.0=11.1点


②3Lz+3Lo(基礎点11.1)
 最大の得点は、基礎点11.1+加点-0.3=10.8点


なんと、難易度の高い3Lz+3Loの方が実際の得点が低いのです。


別に②のジャンプは回転不足が取られているからではありません。

(取られたときは、もっと大幅に得点が下がります。)

エッジエラーがあるため、GOEで微減されているだけなのです


①はエッジエラー取られない時は、GOEが1点付くので、結果として逆転するのです。




【ゴールド選手の 3Lz+3T 得点推移
3Lz+3Tゴールド

キムヨナ選手同様に、エッジエラーが取られない選手。
それでも最大得点は昨シーズンの、基礎点10.1+1.4=11.5点



【リプニツカヤ選手の 3Lz+3T 得点推移】



3Lz+3Tリプニツカヤ

エッジエラーを取られることがある選手。
最大得点は、基礎点10.1+1.4=11.5点

********************

最大得点だけで比較すると、連続ジャンプ3Lz+3T1つで

キム選手は約12点。

ソトニコワ選手は約11点。

ゴールド選手、リプニツカヤ選手は約11.5点。


差は1点ほどです。


ただ、ソトニコワ選手の連続ジャンプで

難易度3Lz+3Lo>3Lz+3T  に対し、

実際の得点3Lz+3Lo<3Lz+3T  となるのは、釈然としません。


これが理由なのか?

ソトニコワ選手は'13-'14シーズン前半で3Lz+3Loを組み込んでいたのに

オリンピックでは組み込みませんでした。

これも安全策かな。




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