My Little Lover(オリジナル)、JUJU(カバー)。
2曲聴けます。
大好きな曲です。是非両方とも聴いてみてください。
Hello,Again~昔からある場所~
詞:小林武史 曲:藤井謙二/小林武史
いつも君と 待ち続けた季節は
何も言わず 通り過ぎた
雨はこの街に 降り注ぐ
少しのリグレットと罪を 包み込んで
泣かないことを誓ったまま 時は過ぎ
痛む心に 気がつかずに
僕は一人になった
“記憶の中で ずっと二人は 生きていける”
君の声が 今も胸に響くよ それは愛が彷徨う影
君は少し泣いた?あの時見えなかった
自分の限界が どこまでかを 知るために
僕は生きてる訳じゃない
だけど 新しい扉を開け 海に出れば
波の彼方に ちゃんと“果て”を感じられる
僕は この手伸ばして 空に進み 風を受けて
生きて行こう どこかでまためぐるよ
遠い昔からある場所
夜の闇でさえ 季節は変わっていく
雨はやがて あがっていた
“記憶の中で ずっと二人は 生きていける”
君の声が 今も胸に響くよ それは愛が彷徨う影
君は少し泣いた?あの時見えなかった
Hello,again a feeling heart
Hello,again my old dear place
変わらないもの 感・想・文・FRAGILE
どれくらい歩いたろう…
記憶を頼りに歩いてきた。
気付けば、あたりから人の声は消え、木の葉を揺らす風の音と、鳥のさえずりと僕らの呼吸だけが耳に届いていた。
静寂を意識すると、なぜか胸がざわついた。それが伝わったのか、君は少しだけ強く僕の手を握った。
僕はそれに応えるように握り返した。
空を覆い隠そうとするように伸びる背の高い木々の隙間から、天使でも舞い降りてくるような幻想的な光が一直線にさしこんでいた。
僕らは深い森の中にいた。
子供の頃によく友達と探検した森だった。
ある映画を見て、そのことを思い出した僕は、この森に君を連れて行こうと思い立った。
どうしても見せたい場所があったんだ。
ふたりとも歩き疲れ、息が切れてきた。
もうすこし歩けば、森を抜けられる。
視界が開けてきた。
光あふれる草原が目の前に広がった。
風が草を撫でるように柔らかく吹いていた。
その風が僕らを包んだ。確かに僕らは同じ風を感じ、同じ空の下、同じ森の中の草原にいた。
僕はあるものを探していた。そして、すぐに見つけた。
雨風にさらされ錆びついたパイプ椅子。
草原の中に溶け込んでいた。
子供の時に僕がゴミ置き場から拾ってきたものだった。
どうしても一人になりたいときがあって、何度か一人でこの場所に来たことがあった。
はじめて一人で森に入るとき、たまたま見つけたパイプ椅子があって、気に入った僕は、この場所まで手をしびらせながら運んだ。
持ってきたパイプ椅子に座り、たぶん初めて“ひとりぼっち”を全身で感じた。
恐くて寂しくて不安だったけど、なんだかすごく自由だった。
空にはいろんな形の雲が浮かんでいた。
天国ってあるのかなって思った。
今思うと笑っちゃうけど、漠然と死について考えたりもした。
「夏の庭」という本を読んだからだったか、近所の人が亡くなったからだったか、飼っていたペットが死んだからだったかが、頭の中にあったからだと思う。
季節を重ねるたびに、僕らは大人になっていき、いろんな人との出会いと別れをくり返す。
ふと振り返って見たとき、すべてが変わってしまってる気がして不安になる。
変わらずにあるものがないと、人って不安になるんだと思う。
人はみんな変わっていく。心も体も変わっていく。街も変わってく。自然も変わってく。
変わってしまうからこそ、変わらないものを人は求める。
きっと、昔そこに自分が確かに存在していたという証がほしいんじゃないかな。
変わらないものがあることで、僕らは安心できる。ほっとできる。癒される。
変わらないものがあることで、僕らは自分を取り戻して、再び歩きだせる。
変わらずある場所。帰れる場所があることで、勇気をもらえる。
そんな象徴が、僕にとってはこの森だし、草原なんだ。パイプ椅子は、きっと僕そのものなんだ。
あの日、椅子に座り、小さい子供だった僕は、不安と孤独と恐怖の中でひとりぼっちを味わって、いろんなことを考えた。
いつか、別れがやってくることも…。
君はこの場所を落ち着くと言ってくれた。
いい場所だねって微笑んでくれた。
嬉しかったんだ。
バラバラになった友達との思い出がたくさんある場所。ひとりぼっちを知った場所。子供から大人に変わり始めた僕を知っているこの大切な場所を受け入れて喜んでくれたことが嬉しかったんだ。
ふたりでこの場所に来られたことが嬉しかった…。
あれから何年か経った。
君は僕の隣にはいない。
森には人の手が入ってしまって、姿を変えた。
もう、あの森はない。
思い出のあの森はなくなってしまった。
あるのは、僕の記憶の中だけ。
変わらずにあるのは、記憶の中だけなんだ。
それでも記憶の中に変わらず生き続けるものがあるなら、それを誰かと共有できているなら、ひとりぼっちになったとしても、また明日へと歩きだせる。
夜の闇に飲み込まれそうなとき、雨が止みそうにないとき、思い出す。
僕の中の変わらないものを…
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