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今回生まれて初めて、アニメに曲を書き下ろした。


「アニメに曲を書いてみませんか?」


そんなお話を頂き、ツイッターでも書いてたように、読んでた漫画はそう「弱虫ペダル」。


曲を書いてみませんか?というお話を頂けることは、嬉しいことだと思っている。


それは、頭の中で勝手に「あなたの音楽が必要なんです。」


そう言われている気がするから。


とはいえ、「私の頭の中の消しゴム」の時もそうだったけど、



だからこそ、その作品が何を伝えたいかを深く考え、知る事が大切だし、それを知った上で、曲作りに入りたいというのが、


僕のやり方で、今回もそう。


やっぱり原作を読んで感じてからの作業の始まりとなった。


自転車をテーマにした漫画「弱虫ペダル」。


様々な挑戦をし続ける主人公の気持ちとのリンクを探した。


結果、アンダーグラフ史上、最速のテンポ感。


BPM=190。


谷口は、 BPM182付近に自分に壁がある、と言っていたが、レコーディングでは無事にその壁を越えてきた。


中原も、自らが作ったフレーズながら、イメージ通りに音を出せるまで、一苦労してたようだ。


そして、アンダーグラフとしても、BPM190の楽曲のアレンジの方向性を手探りで探した。


僕はと言えば、最速のテンポの中で、残せる言葉を探した。


タイトルは



「風を呼べ」



これを読んでいる、みんなにも受け入れてもらえると嬉しい。


アンダーグラフらしさを残しつつ、新しい世界を目指して作ったから。


とはいえ初めて聞けるのは、テレビから流れる音でになるのかな、、、。


「風を味方に、愛をあなたに、余す事無くささげましょう。」


そんな思いで、突き抜ける強さを表せたと思う。


「弱虫ペダル」のエンディングテーマ曲



「風を呼べ」


お楽しみに。




真戸原直人


ボーカル真戸原がアンダーグラフの歴史やここだけでしか聞けない話を執筆中の「月曜日の楽しみ」


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ロックとは何ぞや?




そんな話はよく耳にする。


僕自身にも、実は答えがなかったが、そろそろ答えを出してもいいのかな、ともおもったりする。


答えなんか「ロック」にはいらないよ。そんなことを考える事自体「ロック」じゃないよ。


などという声も聞こえてくるだろうが、



ロックバンド、アンダーグラフのボーカル、真戸原直人さんです!!


とよく言われることが多いので、考えざるを得ない事を理解していただけるとありがたい。



様々な用途で使われるこの「ロック」という言葉。



長年僕を悩ましてきたが、僕なりの答えはやはり青春時代に大きくかかわっている。


ロックミュージシャンと言われる人たちは、この青春時代を何歳になっても続けている人だろうし、


僕の中にも、同じようなポテンシャルを感じることが、LIVEをしていると感じることが多々ある。



それは、僕自身が、反抗期や、青春時代に少なからずロックミュージシャンにあこがれはあったし、


あの人みたいになりたい、と思うことも多々あったからだ。



「ロック」はジャンルではなく、思想だとすれば、どの思想をそう呼ぶのか。

おそらく、通常言ってはいけないことを、敢えて口にし、表現し、世の中に対して、ある一つの思想を提示し、

それに良くも悪くも共感した人達と声高らかに、それを奏でる。それを「ロック」と呼ぶ。




それでも多用される「ロック」という言葉に、時に嫌悪感さえ感じることが稀にある。



それをロックと呼ぶのか、、。では僕はロックミュージシャンではありません。


と思う時も。




そんな繰り返しの中、最近になって、決めたのだ。


「ロック」はジャンルだ、という事。


逆を言えば、「ロック」ではないジャンルの音楽は、沢山ある、と言う事も。



「ロックしようぜ」は、僕の中では「たまにはお酒に酔い騒ごうぜ!」とかなり近いニュアンスを持つように、


音楽を使った一つの「手法」だと言う事。



これに決めた時、とても心が軽くなった。



毎日、お酒は飲まないけれども、酔いつぶれたい夜があるように、「ロック」を奏でたい時もあるのだ。


そしてその逆でお酒を飲まずに自然の中に身を置き、癒され、人との対話をすることで、答えを導き出す時もある。


だからそんな音楽だってあるし、そんなバンドもいる。




これに気が付けた今、僕には音楽の可能性は、無限大のような気がしてならない。


バンドにも、ロックバンドじゃないといけない理由は一つもない。


曲によっては、ロックバンドのアンダーグラフ、ボーカルの真戸原直人です。


この言い方が、正しい気がする。「ロック」という言葉を愛しているからこそ、そこまで僕は深く考える。


まあ、面倒くさいが、、、。


グッドデザインカンパニーの水野氏と飲んだ時に言われた言葉。


「僕も真戸原君もかなり面倒くさい男だよね。」と。


まあ、その通りなんですが、、、。


ちょっとしたボヤキでした。



音楽は素晴らしく広い。



真戸原直人







メロディを作って、アレンジをメンバーと行い、歌詞を書いて、ツイッターでつぶやき、レコーディングをし、


打ち合わせをし、リハをし、機材の準備をし、LIVEをし、キャンペーンを周り、打ち上げをし、曲を書く。



何を書いているかといえば、それは、忙しく過ぎていく毎日の中で、このブログをあまり書いていないことへの言い訳である。


最近は、長い文章を書くことが、少なく、気が付けば、かなりの時間が過ぎていっていたので、これはいかんと、久々に書こうかな、と思い立った。


アルバムを発売し、ツアーが終わり、アンダーグラフは、ご存じ絶賛レコーディング中である。


その合間を縫って、僕は、芝居を観たり、LIVEを観たりしている。


年々、感性というものは、鈍くなってくると、よく先輩のミュージシャンに言われていたが、そう感じる理由が、最近はわかってきた気がする。


それは、色んな経験を積むと、人っていうのは、その経験を積み上げ、自分を確立するのだろうが、


日常の当たり前の喜びは当たり前のものとなり、悲しい出来事を解決した解決法は強く心に残っていく。


悲しい出来事というのは、例えば嫌悪感だったり、劣等感も含まれる。


それを解決できるように、自分なりの思考回路を組み立て、、ストレスを和らげる。


そうでもしないと、毎回深く悲しんだり、当たり前の事に喜びすぎていては、生きていく事は、大変だし、日々の重ね方に意味をなさなくなる。


普通はそれでいいし、そうあるべきだが、少なからずモノづくりに携わる人間は、その思考回路と戦わなければいけない時があると僕は感じる。


一つの楽しい出来事を色んな角度からとらえ、色んな喜びを感じ、一つの悲しい出来事も同様、いろんな角度からとらえ、様々な悲しみを感じる必要がある。


その感情一つ一つを、言葉にし、曲となる。


そんな戦いをやめた時、感性は鈍ったと感じるのだろうと思う。




アフリカ、マラウイの病院を訪れた時、現地のゴスペルシンガーが「ツバサ」を覚えて一緒に歌ってくれた時、


頭の中をよぎったのは、「ツバサ」を作った共同生活をしていた4畳半の部屋で、アコースティックギターをあぐらをかきながら抱える自分と、小さなテーブルに置いたノートと鉛筆の景色だった。


全くの「0」から「1」になった瞬間があり、そしてマラウイの病院から、自分の声以外でその言葉とメロディが流れている感覚は、不思議としか言いようがなかった。


曲を作るという行為は、僕の中ではそこまで難しい行為ではないし、歌詞だって同じだ。


もっといえば、長年曲を作り続けることも、そこまで大変だとは思わないが、


アンダーグラフとして、アンダーグラフ真戸原直人として、曲を作り続け、歌い続けることは、少し大変なことかもしれない、と実感する。


常に新しい感性や、感覚を取り入れ続ける事がない限り、歌にして歌いたい事はもう過去の楽曲の中で、歌いました。となれば、そこで終わりを迎えるものだと思っている。


しかし、幸せなことに、僕は飽き性な部分もあり、自分の考えが固まり始めると、この考え方をするのにも飽きてきたな、と感じることがあり、また違った考え方を探し始める癖がある。


癖というか、曲を作り続ける限り、必然的にあえてそういった思考回路をしているような気もする。


だから「あの時そう言ってましたよね?」「そうだっけな。」となる。必然的にそうなる。


この間、中原にも「まさかこんな曲を書いてくるとは思わなかった」と言われたが、おそらく、「このタイプの曲はあんまり好きじゃない」と偉そうに昔言ったのだと思う。


近くにいる人達は面倒臭いな、と感じることもあるだろう。


今日もとても喜ばしいことと、悲しい出来事が同時に起きた一日だった。


そんな人間の作った音楽を、より大きな感情にする為にアンダーグラフとしてアレンジをし、LIVEで表現をし、それを少なからず楽しみに待っていてくれる人がいるという事は本当に幸せなことです。


来年デビュー10周年を迎えるのだが、なるべく感謝を伝える10周年にしたいと思っている。


その最初の試みとして、みんなと一緒に作品をつくろうと、着なくなった衣類を集めてアーティスト写真に使わせてもらう。


みんながいて僕らがいる。それをまずは伝えたい。





真戸原直人