ロックとは何ぞや?
そんな話はよく耳にする。
僕自身にも、実は答えがなかったが、そろそろ答えを出してもいいのかな、ともおもったりする。
答えなんか「ロック」にはいらないよ。そんなことを考える事自体「ロック」じゃないよ。
などという声も聞こえてくるだろうが、
ロックバンド、アンダーグラフのボーカル、真戸原直人さんです!!
とよく言われることが多いので、考えざるを得ない事を理解していただけるとありがたい。
様々な用途で使われるこの「ロック」という言葉。
長年僕を悩ましてきたが、僕なりの答えはやはり青春時代に大きくかかわっている。
ロックミュージシャンと言われる人たちは、この青春時代を何歳になっても続けている人だろうし、
僕の中にも、同じようなポテンシャルを感じることが、LIVEをしていると感じることが多々ある。
それは、僕自身が、反抗期や、青春時代に少なからずロックミュージシャンにあこがれはあったし、
あの人みたいになりたい、と思うことも多々あったからだ。
「ロック」はジャンルではなく、思想だとすれば、どの思想をそう呼ぶのか。
おそらく、通常言ってはいけないことを、敢えて口にし、表現し、世の中に対して、ある一つの思想を提示し、
それに良くも悪くも共感した人達と声高らかに、それを奏でる。それを「ロック」と呼ぶ。
それでも多用される「ロック」という言葉に、時に嫌悪感さえ感じることが稀にある。
それをロックと呼ぶのか、、。では僕はロックミュージシャンではありません。
と思う時も。
そんな繰り返しの中、最近になって、決めたのだ。
「ロック」はジャンルだ、という事。
逆を言えば、「ロック」ではないジャンルの音楽は、沢山ある、と言う事も。
「ロックしようぜ」は、僕の中では「たまにはお酒に酔い騒ごうぜ!」とかなり近いニュアンスを持つように、
音楽を使った一つの「手法」だと言う事。
これに決めた時、とても心が軽くなった。
毎日、お酒は飲まないけれども、酔いつぶれたい夜があるように、「ロック」を奏でたい時もあるのだ。
そしてその逆でお酒を飲まずに自然の中に身を置き、癒され、人との対話をすることで、答えを導き出す時もある。
だからそんな音楽だってあるし、そんなバンドもいる。
これに気が付けた今、僕には音楽の可能性は、無限大のような気がしてならない。
バンドにも、ロックバンドじゃないといけない理由は一つもない。
曲によっては、ロックバンドのアンダーグラフ、ボーカルの真戸原直人です。
この言い方が、正しい気がする。「ロック」という言葉を愛しているからこそ、そこまで僕は深く考える。
まあ、面倒くさいが、、、。
グッドデザインカンパニーの水野氏と飲んだ時に言われた言葉。
「僕も真戸原君もかなり面倒くさい男だよね。」と。
まあ、その通りなんですが、、、。
ちょっとしたボヤキでした。
音楽は素晴らしく広い。
真戸原直人