私が幸せになったら
みんな、頑張ったねって、褒めてくれるかなぁ。
自分の事わかって下さいってのは
飛んでもない傲慢なんだから。
でもね、やっぱりわかって欲しいんだな。
言葉になんてできたものじゃないけどさ。

だから誰とも関わりたくないよ。
淋しいって事にすら気付かないでいられるくらいに、さ。
大切なものだけじゃ、成立しないんだよ。
誤魔化す事にひたすら必死でいられたらいい。
なんであの時
あんなこと言ったんだ

頭から離れない
誰にも相談できない

二度と会いに来てくれなくてもいいから今ここにいて

変わってない

淋しいんだと、気が付いてしまった

なんて気持ちの悪い涙流したんだ

今も
今も
思い出すだけで息が上がってしまう
一緒にいたら貴方を壊してしまうと思った

何も言わず
何も求めず
私を見つめる温かな視線があった
おかしくなりそうなくらいに静かで真っ直ぐな

君が心配だって
ほっとけないって
ちょっと目を離すと崩れてしまいそうだって
不安定なんだ、私の足元はいつも

疲れて眠ってしまった後は
そっと部屋を出ていく
一人にしてと言うと一人にしてくれる
抱きしめてもくれる

だけどどうしたら心が休まるのかもう分からない
一人でパズルを解き
気の済むまで眠って、一人で食事
貴方がいたって誰と一緒にいたって
仕事に没頭したって映画を観たって
部屋を掃除して猫を愛でる
一人ベランダで煙草、今日も夕暮れだ
どうしたら心が休まるのか…

頭から離れない
私の愛しい貴方の気持ちが
雨のハイウェイは心地良い沈黙
ちょうど運転席と助手席との間くらいの
もどかしい距離感を埋める
懐かしい曲ばかりかかる深夜のFM

雨粒が無数に貼り付いた窓から覗ける
街は人工的なネオンの光でいっぱいで
まるで季節外れのクリスマスツリー
綺麗、ひとり言みたいに言うけれど

このまま二人で何処まで行こうか
残りわずかなガソリンで
あなたとなら夜の果てまで
こっそりと願っていたんだよ

このまま二人は何処に向かうのか
残りわずかな猶予の中
あなたとなら次の季節も
あなたもそう願っているなら

延々とこの道が続けば、続けばと
次のページを繰るように、ゆっくりと
一人になったこの生活に
あるのは悲しい噂と猫だけ

確かあれは現実だったはず
同じところを何度も引っ掻いて
ずたボロになってしまったのは
あの春の思い出だったっけ

免許があったら
一人で遠くまで出かけられるのに
まだこうして迎えを待ってるんだ
標識も読めないからと言い訳して
空が堪え切れずにこぼしてしまった
たくさんの悲しみのせいで
街は白く煙って
まるで朝など二度と来ないかのように

それでもまた月曜日が来て
やるせ無さを抱えたまま

だけど今日は出かけなくていいから
淋しいはずなのになんだか優しいよ
ちょっとだけ意地の悪い優越感
“明日を塗り潰すフラクタル”
雪が降り積もるだけで
街中から静けさが聞こえてくるのはどうして

昨日通り過ぎた雨が
夜明け前にはすっかり凍りついて
ただ触れている胸の中心だけが溶けて
そこに雫を落とした

ふやけた皮膚が剥がれてしまう
言葉にして表せない
居心地の悪さを覚えて
切り落とした断面がどうしようもなく寒い

今夜も噛み締めるように
何度でもなぞるあなたとの思い出
止め処なく流れ出す体温が
首筋の汗が鬱陶しかった

次の朝目覚めた時には何もない
閉じた目蓋を縁取る睫毛もあの温もりも
雪が溶けて水になるように
すべて幻に思えるだろう

身体の中を流れる雫に
この冬に決着をつける時が来た
この雨が上がる頃には
春が目覚めるのだから




働いた日の方が家事とか生活のことちゃんと出来る気がする
働いた日の方が飯が美味い
働いた日の方がよく眠れる
肩や首筋にがっしりとのしかかる疲労感がベッドに沈み込み
なんだかんだ言って仕事が好きなのかな
だけど友達もあんまりいないし
歳も取っていくから
このままじゃいられないよね
だったら生活を変えるのは今なのかな
なんだか時々無性に悲しくなるんだよ
彼に電話したくなるんだよ
それで一通り話を聞いてもらった後にいつも突き放すようなこと言っちゃう
好きだと、心から言ったわけだけど、キスやセックスはする気にはなれない
誰とも一緒に生活したくない
一人の暮らしがあって、猫がいて、ある程度お金があって、他に何もいらない
映画と音楽と本だけが今の愉しみ
それを例えば、淋しいとか言っちゃう?
また、もう、春が来るのになぁ
早く、はやく、って思うけど、大した意味はないんだよな…
もう一本、煙草を吸って寝るよ。明日も仕事。
生きることを与えられる
そんな生き方はもうしない

ここにはもう誰一人だっていないさ
恋に恋したりなんかしないさ

前に進もうと思えば
ゴミだってたくさん出してしまうだろう


例えば明日すべてが始まるのなら
一向に動き出さない今日この日だって
少なからず惜しいと思ったりするのだろう

毎日同じことを繰り返す
少しだけ抵抗もしてみる
だけど毎日同じことを繰り返す
今を変えようとする力で
バランスを保とうとする

叶わない望みを言ってみたりもする
だけど叶うかも知れないと考えたりもする
そして今日が終わる頃に
気付いたりするんだ

これからも毎日同じ身体を使って生きていく
だけど変わらないものはない
今を変えようとする力で
バランスを保とうとする、その中で