以前、1回しか観てなかったのに弁天お春騒動記の詳細レポを書いてくれたうーちゃんから、最新の更新版が届きました。

あの詳細読んでやっと筋がわかった人多数。私も(笑)そうだったの~。的なことも含めてお勉強してみてくだされ。

千穐楽しか来ない方は、読んでおいたほうがいいかも。実際には冬美ちゃんがかわいいシーンが多すぎて、ストーリーとかセリフとか頭に入ってこないですから(笑)

 

 

 

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初日付近に書いたお芝居レポに付け加えました。所々にそれっぽい台詞も入ってます。あと3回見られれば書き起こしも夢じゃない…。無念。

第一景  織部とミロク
竹内くん演じる織部くんがねねちゃん演じる盲目のミロクちゃんに自分が書いた弁天堂絵入り新聞(春ちゃんが社長の弁天堂が出している新聞)を読んでいる。読んでいる内容は江戸から明治になった時(御一新=明治維新)に貧乏になった家が家宝を売り出して、それを買うのは成り上がりだ〜成金だ〜みたいな内容。家の宝は高く売れるかい?というミロクの問いかけに、織部は宝に値はつけられねぇ。例えばミロク、お前の歌声だ。と。銭、金じゃねぇ。という話もする。このふたりは春ちゃんと同じ長屋(弁天長屋)に住んでいてなんだか良き雰囲気。

第二景  謎の代理人
弁天長屋のえぐじぃと小林さんが成金の村岡さんに壺を結構な値段で買わせるシーン。当主代理よりご説明が…みたいな言葉を聞いたら花道すっぽんにご注目!はるちゃんがちょっとお金持ちそうな出で立ちでうまーくうまーく壺の説明をします。時折見せるニヤリ😏みたいな、何かを企んでいそうな表情がかわいい!!
名前は、お察しください、ううぅ。(泣)とか、この壺は!とさす指が美しく、恥を忍んで推参いたして参りました。とか、より好ましき値にて…とか。売ったー!(指差しからの指隠し)とか、ありがたや〜ありがたや〜ともう!かわいすぎ。
71円だったかな、google先生によると今の3800倍らしいから269800円?ぼったくられてるじゃん成金、となります。

第三景  たくましき人々
あの壺があんな値段で売れたよね〜って、今度は100円って言ってみようか、いけるよいける!などなど話しながら小林さんとえぐじぃの生着替えシーン。えぐじぃが春ちゃんからお駄賃もらって、これだけ?というと幕が開いて弁天の杜のセットが出てきます。
お春ねえさんは、長屋の貧しい人たちのために(おつねばあさんの薬代に怪我した蔦吉さんのとこの子どもにも帳面やら鉛筆やら揃えてやりてぇじゃねぇか。この間みたいに悪い風邪が流行っちまったら今度こそ長屋みんなで心中だよ…)という台詞とともに、お金とっても良さそうな人たち騙してるけど、この騙しにはミロクちゃんを巻き込みたくないから、ミロクちゃん来たところで品川巻の仕事の話に話をすり替える。そんなに売れたのかい、海苔巻せんべい!そりゃあ、どっさりさ。(長屋みんなで)グーー!
潮汁(うしおじる)は漁師料理らしい。
春ちゃん&織部くんのみ残って、色々な姿に化けることが出来るお春ねえさんにしか出来ないネタ!華族のくらしを女中が見た!!みたいな(家政婦は見た風。着物の袖からチラリと覗き見るのがかわいい)織部くんの提案に春ちゃんのったー!!!ちなみに提案にのる前の、徳川の御用金三千両は何処〜!!と新聞上に振り上げるのもかわいい。そこからの新聞さばきがまた良くて、新聞を織部にペちっと渡して、どこ探るんだい?とか、話を聞かせなぁ?から暗転になるまでの表情もすき!!!

※三千両について
一両=17万円とすると、五億一千万!
こりゃ大金だぁ。そりゃあ、何処〜と言いたくなる。

第四景  殿様とわたし
梅雀さん演じる一ノ瀬男爵のお家のセットが豪華!あちこちに階段あるし、とにかく豪華!相島さん演じる重富と佐戸井さん演じる薩摩の橋口陸軍大佐が一ノ瀬男爵とお話中。薩摩弁に耳が慣れず、聞き取れないところ多数ですが…、橋口大佐にとって、江戸城を受け渡してから?東京案内をしてくれるのが元部下のハマのシゲトミこと重富さんってことと、御一新が上手くいったのは重富がいたから!と褒めつつ、薩摩隼人なのに桜島拝んだのは西南戦争で鹿児島に突入した時が初めてだったよな?と言いよってるのは分かる。男爵は橋口大佐の美術品の先生みたいな?もし今日見てもらった掛軸が紛い物だったら…とか、色々話してから、一ノ瀬家の華は?と橋口大佐。
一ノ瀬家の華、夏子さんは一路真輝さん!階段から降りてきて、キリッとかっこいいけど表情お堅い感じ。冬美便りで笑顔の春ちゃん、なっちゃんを見てたからあれれ、と思いましたが。その続きはまた後で。女中頭の真千子姉さんが結構いい味出してます。
(一ノ瀬の家内、夏子にございます。橋口大佐。どのようなお噂なのでしょう。私はその華のような方々とはあまり親しくないので…)
(私の拙い外国語で殿様のお役に立てますならば心底嬉しゅうございます。通訳がご入用の際にはお声がけくださいませ。では、殿様、重富様、ごめんあそばしませ)
この後に梅雀さんのアドリブで下を見ない階段降りを再現してくれます(笑)
このシーンの最後に女中となった春ちゃんが登場!真千子姉さん演じる松島に戒められながらも我が強め、図々しい感じがすき!

第五景  海の歌
ミロクちゃんの得意なことは美声を響かせること!ミロクちゃんの歌のおかげで品川巻が品川名物になったとか。花道から出てきて、4列11番に座っているお客さんに品川巻を売ります。押し売りです。他にも織部くんはお春ねぇさんの梅干しも!!と宣伝タイム。
歌ってくれるのは、品川巻の歌・海の歌。美声です。この海の歌がのちのち大事です。

【品川巻のうた(私にはこう聞こえましたver.)】
色は黒くて小柄でも
わたしゃあなたに抱き焦がれ
品川まきまき 夢心地

【ミロクのおばあちゃんが歌ってた海の歌(私にはこう聞こえましたver.)】
ぼろろん ぼろろん 琵琶の音に
弁天さんは馬の上
竜や鯨は竜宮の
八間八尺海神(ワダツミ)の
ぼろろん ぼろろん ぼろろん ぼろん

※ メートル法で表すと、それぞれ
一寸は約3.03cm
一尺はその10倍(十寸)で約30.3cm
一間は一尺の6倍(六尺)で約181.8cm
となります。
八間八尺=1691.2cm?
どーいうことだろう。大きいってこと?誰か教えてください。(笑)

第六景  女中たち
お春ちゃん、一ノ瀬家の女中となりました。男爵からは、よしなに、とのこと。このシーン、本当に可愛さが詰まってます。瞬き厳禁!!!お掃除したり、ご飯運んだり、バタバタしてて可愛いのです。でもあっという間なので本当に気を付けてください。(笑)
ネタを取る潜入のために女中になった春ちゃんは、他の女中の人たちに古本と引替えに、一ノ瀬家の奥(奥さん=なっちゃん)のことを聞きますが、謎に包まれ…聞き込みをしているところで女中頭の松島。生きて帰りたかったらただ指示に従って仕事しなさいと。なっちゃんがお部屋から降りてきたところで、春ちゃん・なっちゃんが初めましてのご挨拶をします。春ちゃんは何か気づいている様子…。表情だけで伝えられるのスゴすぎです!

第七景  秘密の花園
春ちゃんは真夜中もネタ探しのために一ノ瀬家の中をうろうろの設定か、危なすぎる。(笑)そんな時に男爵が壁がクルッと回って壁の向こうに吸い込まれていくではありませんか。春ちゃんもついて行くと…。骨董品が沢山!!!
お前、何故ここにいる!!と男爵。春ちゃん、必死に取り繕います。家の中が広すぎてトイレ行きたかったけど迷っちゃって、壁伝いに歩いてきたら壁がクルッと!みたいな。必死さがかわいい。そんなところに弁天長屋の時太郎さんが来ます。時太郎さんは、なんでお春ねえさんがここに?春ちゃんもなんで時太郎がここに?ハテナがたくさんで、男爵は本物と時太郎の写しを見抜けたらここから出してやる!とか言っちゃって、春ちゃんピンチ。男爵のやってることを聞いて、春ちゃんは、まがい物売ってるじゃん!、騙してるということ?。お春ねえさんだって同じようなことを…と時太郎。でもそれは貧しい人たちのためにやっていると春ちゃん。男爵も、本当にいいもの?美しいもの?を守るためにやっている!と思いを語り合い意気投合。意気投合してホッとしたところになっちゃんが。(この部屋は男爵の隠し部屋だったから誰も知らなかったはずなのに今夜だけで2人にバレているという奇跡。)
男爵と春ちゃんが意気投合して、名刀を見せていたところになっちゃんが来たことで、春ちゃんがお手打ちにされちゃうと勘違いしたなっちゃん。ここ、なっちゃんカッコイイです。春ちゃん見守ってくれます。隠しごとですか?夫婦なのに?と、ちょっとギクシャクしてます。あなたを巻き込みたくなかった…。
隠し部屋から出て、春ちゃん・なっちゃん2人きりになったところで春ちゃんが動き出します。なっちゃんだよね?私!弁天堂のお春。あの時もあんな風に助けてくれたっけ。家族の奥様って大変そうだなぁ。私の知ってるなっちゃんじゃなくてもいい、あなたと話がしたくなりました。とお春ちゃん。
すぐには打ち解けないけれど徐々に溶けていくのか。色々複雑ななっちゃんは部屋に戻ってしまいます。

このシーンの台詞たち
(瓦版だって一時ほど流行っていませんし、なんでも値上がりの時代ですから、瓦版屋なんて、風前の灯、焚き火の前の雪だるま、もういつ潰れてもおかしくない。)
(偽物?まがい物?インチキ!口の悪いお嬢さんだなぁ)
((時太郎の筆を当てたらこの部屋から出してやるのところ)こっち?いやこっちか?こっち?ブーーー。あーー。)
(なんだか得心しちまっている自分がいるよお。殿様、結構正しい!)


第八景  よみがえる幻影
橋口大佐のおうち?書斎?で橋口大佐と重富さんのシーンです。幕府の軍用金三千両がどこかにあるらしい?戦いの中で震え上がっていた重富を助けたのは私(橋口)だろう、橋口大佐が脅します。わーはっはっはっ。(橋口大佐はこうしてよく笑います)
軍用金のことは何か知らないのか、どこにあるんだ、あの辺か?じゃああの土地を差し押さえようと橋口大佐は結構自分勝手です。振り回される重富さんが気の毒です。しかも御用金は、三千両ではなく、四万六千両だとか。
※一両=17万円とすると、七十八億二千万。
そりゃあ重富さんはこのシーンのラストで想像もつかない大金に腰を抜かします。

第九景  春と夏
綺麗に着飾ったなっちゃんが弁天長屋に来てくれます。緑のドレスでバッグの金具がキラキラと。
私たちが幼なじみだって誰かに言いました?となっちゃん。いいえ、そりゃあ松平家のおひぃ様っていう看板だもんねと春ちゃん。
ここ、2人が可愛すぎて話の流れと順序が曖昧。
この目を見ておくれ!あの頃と変わらないおはるだろう?信じておくれよぉと春ちゃん。でもなっちゃんはなかなか信じられません。華族様ってやつは綺麗な服を着て、あんなに立派なお屋敷に住むとこうも人が信じられないのかねとお春ちゃん。それに対して、うちの事を書きに来たんだろうとなっちゃん。ギクっ、そうだった、初めはどこの華族様でもいいからなにか面白いネタが無いかと思ってた、けれどここに幼なじみが!人様のことをいろいろ書いてるのに、信じておくれだなんて、それはお春がダメだ(バツポーズ)、なっちゃんが正しい(マルポーズ)。あまりの無邪気さになっちゃんが心を開きます。(多分)
なっちゃんの過去も明らかになって、彫り師の娘だっけど、お父さん亡くなってからは身を売られて見世物一座に入れられて、ナイフをパッと4つくらい広げられたり、シュパシュパーっと投げられる。欧州にいたから英語もできて、通訳になったけど肩書きが見世物一座だとダメだからと、松平家の娘にされて、結構周りに振り回されてる方でちょっと可哀想。でも乗り切ってきた強さが美しいです!
最後に?途中に?曖昧ですが。
なっちゃんのことは生涯言わないと、あの頃みたいに指切りげんまんしよう!と春ちゃん。この指切りげんまんが同じキーでピタッと合ってて心地いいのです。なっちゃんも段々と笑顔になっていくのが花道よりの席だとよく見えます。
2人が懐かしい話やら互いの話をしていると、織部くんとミロクちゃん。まさか華族の奥様と幼なじみなんて、言えないのに言ってしまいそうになる春ちゃん。うまいこと誤魔化します。なっちゃんは、ミロクちゃんの目を気にしてくれて、パリには盲学校があるのよ、外国の先生に診てもらうといいわと。最初は怖い感じもあったなっちゃんは、やっぱりいい人だったと安心しました。
そんな良き雰囲気の時に、弁天の杜が召し上げらる噂が浮上。私たちの弁天の杜が!!からの、夏子様〜、小春。がおすましモードですき!

第十景  抜け駆け
土蔵相模は品川にある妓楼、ここで重富さんは楽しそうです。土蔵相模の女将さんに埋蔵金のことを知らないかー?と聞いていて、どうやら橋口大佐には渡したくない様子。鼻をあかしてやりたい、泣きっ面が見たい!と重富さん。結構不平不満が溜まっているようです。ここに、一ノ瀬男爵。土蔵相模の女将さんとも親しげです。重富さんの様子を見て埋蔵金の話に乗ったー!男爵でした。土蔵相模の女将さんと男爵はなんだかいい雰囲気。なにか関係があるのか。

第十一景   弁天様降臨
一ノ瀬男爵と重富さんが先に弁天の杜に来て地図を見ながらうろうろと、そんな所に橋口大佐ご一行登場。何か知っていそうなえぐじぃを捕まえて脅して、でもえぐじぃはとぼけて。男爵と重富さんの地図も奪い取ってやりたい放題。めちゃくちゃになってしまう〜という所にお春ねえさん!なにしてんだい!この唐変木!!
ここで口上をつらつら〜と華麗に言います。見とれているので書き起こせません。(笑)
この話新聞のネタにしたら面白いな〜と脅し、橋口大佐ご一行VS弁天長屋のみんな、という感じで戦って、男爵も黙っちゃ居られなくて、それでもピンチになったところでなっちゃんか!やめねぇかぁーーー!さぁさお立ち会い!鬼が出るか蛇が出るか、薩摩藩のお武家様お久しゅうございます。でもねぇ、こんな男爵夫人の日々も重なりこっちの方は投げてみねぇじゃわからねぇ。
見世物一座にいた時の技、ナイフをシュパシュパ〜と投げて守ってくれます。久しぶりだから(ナイフが)どこに飛ぶか分からないよぉ〜。みたいなことも言います。
橋口大佐ご一行は退散して、御用金は海の中だとえぐじぃが話して、男爵が本当に守りたかったものを披露、それが弁天様です。子供の頃にここの弁天様を拝んでいたということは男爵も幼なじみ??しかもいじめっ子だった??(ここのなっちゃんの戦いポーズ、パンチ多めがかわいいです。)
本物の弁天様が帰ってきたぞー!お祭りだーー!と踊り始めます。(なっちゃん、歌おう。春ちゃん踊ろう。あの時のように、あの頃のままに。)春ちゃんは男爵となっちゃんを繋げて、Shall  we dance?重富さんが春ちゃんを誘ってくれるけど日本語で言え!ととにかく可愛い。橋口大佐とか、土蔵相模の人もみんな出てきて、冬美便りにあったラストシーンです。踊りながら幕が降りてきて第一部おしまいです。

弁天お春騒動記、騒動記ってなんだろう?と思って迎えた初日から全7回、かわいいが詰まったドタバタコメディのことか!と得心いたしました。(多分ちがう)
楽しいお芝居が冬美ちゃんに似合います〜。幸せ空間でございました。