乾杯のあとは曲紹介。
「秦基博さんのひまわりの約束、そして安全地帯さんの恋の予感。そして桑田佳祐さんの月。」
というこで、えええええ!もう「月」まで歌っちゃうの???という衝撃でした。
ひまわりの約束のギターイントロ。
やさしい、とてもやさしい歌声で♪どうして 君が泣くの♪と一声歌いはじめたときの感動!!!!!
♪がらくただったはずの今日が ふたりなら宝物になる♪
♪そばにいたいよ 君のためにできることが 僕にあるかな
いつも君に ずっと君に 笑っていてほしくて♪
うんうん。そうだそうだと思いながら聴きます。
♪ちぐはぐだったはずの歩幅 ひとつのよに今重なる♪
↑とくにここの「ちぐはぐだったは~ずの」ところの声が、んもう凄い!やさしいんだけど強い。
実際にそうしていたから記憶にないですが、腕を広げて手のひらを開いてグッと力を入れて出てくる歌声があるじゃないですかぁ。あれです。
穏やかよりはもっと激しく強く、でも心には優しく、そして本当にまっすぐな歌で、大好きですから何度も何度も聴いている歌ですがLIVEはやっぱり違うな。この場で聴けて本当に良かった。と思いました。
あれ?恋の予感のイントロの音、どの楽器でやってたっけかなぁ?
バンド編成がいつもとは違うので今回ある楽器以外の音はなしでやっていたように思うのですが(カラオケかぶせなしという意味)あのイントロってキーボードなかったら出ないですもんね?あら?どうだっただろうか。思い出せない。
ちなみに、なるべくビルボードの音を脳内再生したいので、昨夜以降は無音で過ごしております・・・
1部では中央で歌い始め。
♪ なぜ なぜ あなたは キレイになりたいの♪
この歌詞に、あまりにも美しい冬美ちゃんの姿ですから、本当になんでこれ以上に綺麗になりたいと思ったの?と思いました。
2部ではピアノの位置からスタートした気がするから、イントロはピアノだったのかな?
アルバムでは色んな音がする楽曲アレンジなんだけど、LIVEでは伴奏の音が少ないのでより歌声の美しさが際立った印象を受けたような。
歌声って言葉もちょっと違くて、音色(ねいろ)のように響く部分と歌詞の言葉が刺さるところと、これは聴かないとわからないし私も動画とかで観ないとどこの部分とは思い出せないんですけど、「あ、ここ」「そう、ここ!!!」ってなるような感じで音色と歌声が組み合わさるような感じで・・・・ああ、うまく書けない。
♪ただ かけぬけるだけ♪
のメロディーの「かけ~」のところ(他の歌詞でもこの部分)が究極に好きなのですが、そこは歌声。絶対に冬美ちゃんでしか歌えない歌いかたのところ!!
んでAメロのところは音色。これも絶対冬美ちゃんの歌声だからいい!!澄んでいて「見つめて~ くれないの」あたりのお声の艶!!
歌詞がとてもキレイで詩的で大好きですけど、その詩に冬美ちゃんの歌声がとってもとっても合っていて、やっぱりアルバムで聴くのとはちょっと違って、澄んでる部分と心が揺れて沸き上がる感情が交錯して、想うだけではなく歌わずにはいられない。出てきてしまう感情。激情かもしれない。そんな感じが耳から入って心を動かす。たった一か所「かけ~」のところの部分で溢れちゃう。それがどんどん激しくなっていってしまう。
生歌だとそのように感じられました。
CDの恋の予感が「恋する自分に戸惑う」であれば、LIVEの恋の予感は「抑えても沸き上がる恋心が溢れてくる」くらいの差があるように感じました。
そして、アルバムのキーにもなっている「月」
歌う前に後ろを向き、手を広げると大きなカーテンが開いて夜空が見えてという構成。最高!!かっこいい!!
何度か歌詞に合わせて夜空を振り返り、仰ぎ、奏でられることで都会から遠い故郷に、または現在から過去に、戻れない場所や時間に想いを巡らせ・・・
「月」の楽曲の印象は閉じられた空間たとえばスタジオなどで、心だけを過去や思い出の地に馳せる印象だったのが、LIVEではそれがエンターテイメントとして演出されたような。
音だけで聴いていた楽曲をMVで観たような、そんな印象でした。
個人的に二日前にビルボードが楽しみすぎて六本木(ヒルズだけど)で満月を観ていてよかったと思いました。
実際には私の席からだとビルボードのステージ後ろのカーテンが開いてもライトの反射で月までは見えずでしたが、勝手に真っ暗なビルの夜景に大きな満月が浮かぶ風景を脳内合成して観ておりました。きっと上のほうからの座席だと実際にもそういった光景が見えたのではないかと思います。
演奏ではなんといっても二胡が素晴らしく、二胡の音色はそれだけで望郷です。子供の頃に二胡を聴くわけでもないのに、なぜに懐かしいという思いがあの音色から呼び起こされるのか不思議です。
冬美ちゃんの歌は歌詞が聞き取りやすいのも特徴ですが、特に桑田さん楽曲は歌詞自体が聞き取れでも解釈が難しいので、楽器の音色や演出やビジュアルやそしてもちろん歌声など、総合芸術として演出されたほうが受け取りやすいのか。とも思いました。
1月の満月が15日だったのかわかりませんし、あの角度で月が見えるのかも知りませんが、夜景の見えるライブハウスで満月が見えるありきでこのライブが企画されていたとしたら、と思うと最高すぎるじゃないかぁ!と勝手に興奮いたしました。
歌い終えると、どっと疲れが出たというようなジェスチャーをして、客席の緊張を一気に緩和。さすがです!
まずは一度「乾杯!」をして落ち着いたんだっけかな?
次に続く。