24日金曜日、会社は年休取得。

単独上京した。

ここのところ、月イチペースで上京していることに気づく。

 

この日、自分に課したミッションは3つあった。

 

1.施設に入るオバとの面会

2.世田谷美術館で「民藝」鑑賞

3.高校の同級生ミチコちゃんと夜ごはん

 

 

都内の施設に入るオバとは先月も会ったばかりだったのに

もう、今回はリコの名前を思い出すことにも時間がかかった。

 

しかし、今までは部屋にこもりきりで食事もすべて部屋で取っていたらしいが

ここ最近は1階のダイニングに移動して皆と一緒に食べているということで

施設に入って約半年経過のちょっと嬉しい出来事だった。

 

オバはほかの入居者と言葉を交わすわけではないが

その「気」が前進だ。

 

リコがAmazonで送ったラジカセは使えていないようだったが

この日は一緒に送った越路吹雪のCDを一緒に聴いて

オバは嬉しそうに「オー・シャンゼリゼ」を口ずさんだ。

 

1時間ほど滞在し、オバと次回の再会を誓って握手して施設をあとにした。

 

世田谷美術館で開催中の「民藝」鑑賞に急いで向かった。

 

この日、激暑だったTOKIO

用賀駅から徒歩15分ほど

砧公園内に存在する世田谷美術館

 

 

 

撮影許可の展示は数少なく…

”美は暮らしの中にある”

 

 

生活の中に存在するあらゆるものは

その土地にあった使い方や、利便性が何気に考えられている。

はるか昔のものでも、その用途だけに終わらず

そのデザイン性の高さ、モダンさに驚かされた。

 

こんなものたちに囲まれて暮らしてみたいなぁ、とつくづく思うのだった。

 

物販コーナーもそれはそれは魅力的なものに溢れていたが

欲しいなと思うものは、リコが手が出る金額でもなく

泣く泣く手ぶらで去るのだった。

 

そして、本日最終の用事、ミチコちゃんとの会食場所である新橋の店に向かった。

 

新橋駅からすぐの地下にある中華系居酒屋には予約時間通りに18:15にin。

 

激狭な上に、まるで相席のようなテーブルに案内され

さらには、「18:30マデトナリマスノデ、ヨロシクオネガイシマス」と

約1時間後には追い出されるという寝耳に水のお告げ。

 

会話もよく聞き取れない環境で慌てて飲み食い

お会計はひとり5,000円超え。

 

仰々しい上げ底器に盛られた麻婆豆腐

アッチの国の香辛料の味はしたが…

 

 

となりの席の若い娘たちが

カシスなんちゃら1杯ずつとチャーハン、エビマヨを食べて、満足気に出ていった。

 

若いっていいよな。

 

この店はもう二度と来ることはない、な。

とミチコちゃんと顔を合わせた。

 

リコは缶ビール500mlとツマミを買い込み、

帰りの鈍行列車に乗り込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

◆サヨナラ、TOKIO