リコの「ウ●コ会社」遍歴を振り返ると
どこも確かに間違いなく「ウ●コ」で、
中にはリアルにウ●コが鎮座している悲劇もあった。
「ウ●コ」なくせに
自分たちがまるで上等企業かと思っていることが腹立たしかった。
あぁ、ウ●コ乱発。
それは今までリコが仕事の分担がハッキリして
仕事の流れもキチンとしている会社で働いてしまったからこその敏感肌のせいでもある。
この世の中、そんな会社の方が少ないのだろうが、
一度ランクアップしてしまった生活を味わうとなかなかそこから離れられないのと同じで
キチンとした会社で働いてしまうとそのキチンと感が当たり前になってしまう。
そして、リコはまたいつものように仕事で悩んでいる。
今の会社にコネ中のコネを使って関連会社からのスライド入社。
フタを開ければ、あの人もこの人もコネ入社。
斜め前に座るカツタ君が以前言っていた通りだ。
それに管理職たちもこれまた親会社からの流れ者ばかり。
彼らと半年を会社で過ごし、彼らが流れ来た理由もよく理解できた。
親会社からの流れ者管理職を迎えるたびに
統率できない体質は繰り返されるばかり。
仕事分担がハッキリしないまま部署同士の責任のなすり合い
責任逃れはお手の物の管理職。
結局この状態の中で仕事をしていくしかないのだろう。
物覚えが悪く、飲み込みが悪いリコの無能さに
特殊な製品に関わる特殊な仕事は
いつまで経っても改善されることはなかった。
そんな悩みを課長に相談すれば
「大丈夫。リコさんにわかりづらくさせている会社側が悪いんだから」と
娘さん2人を持つ課長にとことん甘やかされているリコ。
時折、同じグループのエトウさん（31歳・男性）から
「もぉー、リコさん、何のために入社したんだよー」と
面と向かって言われるだけマシとも言える。
ブルーカラーの男性が多いせいなのか
不平不満は口に出して言いあえる雰囲気は決して悪くない。
職場に女性が少ない環境もあるせいか
47歳、無能な女に優しい男気強い同僚たち。
これでも無い知恵を絞って
どうやったら業務がウマく回るのか…と、考えたりしているんだから。
というか、この飲み込みの悪さ、やっぱり病気なのだろうか。
◆入社半年でこのレベルはヤバイとは思う…が。
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