年に一度の大仕事。
来期の予算組み、経営計画をそろそろはじめないとね。
まずは数字の検証とだいたいの草案を作ることから。
あとは数値目標を作って中身を作っていく。
キライな仕事ではないけど、逃げ出したくなる(w
毎年売り上げは右肩上がり。経営不振の企業からすればうらやましいだろうけど、右肩上がりの計画を立てると中身が決まってきて、実行しなくちゃいけない作業量を考えて多少ブルーになる。
いつまでこうして全力で働き続けるんだろう・・・なんてね。
金曜に、社長とプレッシャーや不安について1時間ほど話し合った。
社長業はしたことないけど、やっぱり想像以上に過酷なプレッシャーがあるんだね。
宗教でも経営哲学でもいいけど、信じるものがあれば別なんだろうけど、私たちにそんなもんないからさ。
私にもときどき不安が襲ってくるときがある。
なんでこんなことになっちゃったんだろう?私には重過ぎるんだけど、誰もどーもしてくんないし、頼めることじゃないし。ってね。
そんなときは「責任感」ってやつが私を助ける。
雇ってしまった社員の未来のために。とか、協力してくれている企業のために。そして、私のこの幸福な生活のために。って。
目的があることに関しては、あとはやるだけ。だから悩みが生じない。とにかく「方法」を考え、実行すればいいから。
ただ、時々目的を見失う。
あまりにも重い仕事が重なったときや、目標とかけ離れた結果が出たとき。「方法」がうまく思いつかないときや、会社の数字が自分の許容量を超えたとき。この数字にはいろいろある。社員数だったり、売り上げ金額だったり、在庫数量だったり、取り扱い店舗数や取引先の数ってのもあるかな?
え??そんな数字になるわけ??
いつの間にそんなことになったっけ??
そんな戸惑い。
はじめのほうの壁は時間だったかな?
それだけの仕事をする時間はどうやったってないよ。どーしよー。って。
それが一人でできる限界だったんだろうね。
一人でできないなら、二人、三人って人を増やすしかなかった。
多分、その次はお金だったかな・・・
やりたいことをやるためには資金ってものがいるんだなぁ。って。
自分たちの持ち出しでなんとかなる金額じゃなくなったんだなぁ。どーしよー。って。
会社はお金を稼ぐところで、会社にお金を持ってかれちゃう。ってのは理解を超えていた。
実際に私や社長がお金を出すわけじゃないにしても、もし会社がおかしなことになったら、生活全てが成り立たなくなって、お金は借金になっちゃうんだ。って。
怖さも感じたし、もう後には引けないんだ。逃げられないんだ。っていう経営者としての不安。
嫌だったら辞めればいいじゃん。ってゆーサラリーマン的考えを捨てるのは、とてもとても怖かった。
職安でお金もらえるじゃん?半年くらい。失業保険か。これを放棄するまでに1年間くらい迷ったな(笑)社員にはいえないけど、それを捨てる覚悟って、けっこう大変だったよ。誰でも自分がイチバンかわいいでしょう。自分だけはなんとか助かる道を残しつつ・・・って考えから、会社=自分に思える覚悟って、まじで覚悟って呼べるくらい重かった。
その後は組織化がうまくいかず・・・
思うように意思の伝わらない新人たちにおおいに悩まされ、管理職としての至らなさを痛感して不安に。
まぁ、今も解決してるとは思えないけど、「方針」ってのを決める必要性を感じて、それが重かったな。
今、考えれば当たり前の私の仕事なんだけどさ。
予算組みの重要性が出てきたのは、おそらく一昨年くらいからかな。
売り上げばっかり稼いでも「会社」として長期的に継続させることはできないとわかって、目の前3ヶ月だけじゃなくって、5年、10年先を考えろ。と強要されて(w
どうなるかもわかんないのに、そんなことに時間を割くよりも目の前の山積みの仕事を処理したかったけど、うん。今思うとあのタイミングでまぁまぁ頑張ってよかったわ。
今期はなかなか良い計画ができてるし、四半期ごとの見直しもしてきたから、来期の年間計画もたてやすい。
さらに、長期的目標を持ったことで、今期は「広告の年」で大きく販路開拓と素数株式会社とはコレだ。っていう目に見えないものをカタチにしていくことができてきたと思う。
ちなみに去年は社内の組織化。が目標で、年間通してそんなことをけっこうやれたと思う。
3ヶ月じゃできないことも5年にしてそれを1年ごとの目標にすると実現していくもんだねぇ。
それでも目の前に決済しなければいけないことが毎日持ち込まれるのは、まだまだ「方針」が具体的作業にまで落とし込まれてないからでしょう。
目に見えて、簡単に数えられるものから、目に見えないものを計画立てて仕事にしていくのは思い切りのいることだったけど、そこから得たものはやっぱり大きかった。
売り上げでは見えないもの、価値、財産。それを今期中に見える形にしておくこと。そして来期以降の売り上げの原動力は今期成し遂げた仕事であることを紐付けておくこと。
何より、今、私の頭の中にあることを、社員にわかるように吐き出す手段を得ること。
全ては実力不足の「伝える力」や「動かす力」にかかっているのかもしれない。
運のいいことに、私に迷いがあるときには社長には先が見えていて、社長が迷うときには私には道が見えている。だから、不安定なときにもみんなで迷子にはならない。
最後に、私がときどき不安になることは「急になにもかもが嫌になって、フっと全てを放り出していなくなってしまわないかということなんだ。自分が・・・」と社長に言うと、自信たっぷりに「そのときはどんな手を使っても、冬美ちゃんに説得してもらう。」だって(笑)
やりそう・・・
ということで、そんな迷惑かけらんないから頑張って働こうっと。