僕の彼女が
「ゾンビなんて本当はいないんでしょ?」
と言っていた。
この質問に対して正式に回答する義務を感じている。
まず結論から述べよう、
「実在する、あるいは実在した。」
と。
そもそも、ZOMBIEあるいはZOMBIはハイチの民間信仰であるヴードゥー教において、ある特殊な状態にある人間を指す言葉である。
この状態とは、我々からすれば、医学的・生物学的に特殊であるとも言えるし、社会的・文化的にそうとも言えるだろう。
これをハイチ人は呪術的なものによる状態であると理解するであろう。
ヴードゥー教におけるゾンビの定義を以下にまとめてみよう。
・死の判定を、医者あるいは警察から受けた者が、埋葬された後に、何らかの形で再び生活を送っている。
・ゾンビとして生き返った後は、奴隷として扱われる。
・性格なく、意思なき人体となる。
・ハイチではゾンビは完全な除け者である。
そして、これらゾンビ化のプロセスは、邪術師(ソーサラー)の手によって、人為的になされる。
その際に使われるゾンビ毒(麻酔薬のようなものと思われている)によって、仮死状態にされ、死の判定を受けたのち、埋葬される。その後、邪術師によって墓を掘り返され、蘇生のための何らかの薬を投与され、ゾンビとして復活する、とされている。
そして、これらのことが1980年代ハイチで実際に起こり、問題となった。
それをBBCが1981年にショート・ドキュメンタリーとして制作している。
これら一連のことは、ウェイド・デイヴィス著の「蛇と虹」(草思社)に載っている。
(以下参照、僕が持っている草思社版が見つからなかった。絶版になったかな。
おそらく下記の本、内容は同様と思われる。ご指摘ください。)
