ゾンビ愛

ゾンビ愛

ゾンビ愛、それはゾンビへの愛。

腐りながらもがんばる君に、

撃たれてもめげない君に、

不器用だけどまっすぐな君に贈る、愛の詩。

日常にある、ちょっとした「ゾンビ愛」を綴っていきたい。

もしかすると、ゾンビが怖いという人もいるかもしれない。

でも、ちょっと考えてみてほしい。

多くのゾンビ映画では、人間よりも、ゾンビが殺される数の方が多いということに!

人間の方が、よっぽど残酷だ。

でも、そんなことが言いたいのではない。

ただ僕が言いたいのは、ゾンビもわれわれを見ているんだっていうこと。


その濁った瞳には、何が写っているのか?

そのかすんだ眼差しの先には、何があるのか?

そのえぐれた眼窩の奥では、何が残響しているのか?


それに少しでも触れることができたとき、

初めて、文化装置としての「ゾンビ」が、芸術作品として独り歩きを始める。


'68年、ロメロがゾンビに歩き方を教え(「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」)、オバノンが走り方を手ほどきした(「バタリアン」)。

その後、'85年には就学し(「死霊のえじき」)、'05年に独立(「ランド・オブ・ザ・デッド」)。

以後、現在に至るまで、ゾンビは日々躍進を続けている。


20世紀最も偉大な文化的発明(発見)であるゾンビがいまや、21世紀という新たな局面に立ち向かっている。

果たして、君はいずこへ向かうのだろうか?


80年代に端を発し、今なお加熱するゾンビブームを、リアルタイムに記録することは、現代人の使命かもしれない。


ゾンビ愛とは、逆照射された人間愛でもある。



                   2008,11,6    蒲田より愛をこめて


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昨日、映画「ウォッチメン」を見てきた。

現在、全国で上映中。

公式ホームページは以下。

http://www.watchmenmovie.co.uk/intl/jp/


どうやらアメコミ原作らしく、ストーリーはかなり詳しくウィキに載っていた。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%A1%E3%83%B3


ちなみに監督はザック・スナイダー。この人、「ドーン・オブ・ザ・デッド」のリメイク版を作った監督で、元々はCMやミュージッククリップなどを作っていたらしい。


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この映画は結構お勧め。




話は脱線したけど、「ウォッチメン」。


これは結構壮大な話で、映画自体も約2時間40分と長め。


この作品を一言で言うと、アメリカにとってのいわゆる「正義」や「平和」や「信仰」というものを、アメリカン・コミックの「ヒーロー」という文化的メタファーの日常や社会的境遇の描写を通じて、シニカルに問い直す意欲作。といったところ。


とにかく、良くも悪くも意欲作だと思う。


メッセージ性はかなり強いし、世界観もかなり特殊。最初設定を理解するのに、かなり時間がかかる。


個人のキャラクターたちは一人ひとり、よく描かれていて、正義とそれを行使する個人の倫理観・価値観、それに反発・同調する世間や政治や経済活動などの描写は、シニカルで鋭い。


こういったミクロな視点からの個人描写は優れていて、単純に楽しめるんだけど、冷戦状態での核戦争危機といった国際政治問題や「正義」そのもの、さらには人間の生命倫理・「信仰」を問うような巨視的な視点からのメッセージがどうもチープに響く。


これはメッセージ性が悪いとかそういうい問題ではなくて、まず単純に尺が足りない。12巻のコミックを忠実に再現して、一つの映画作品にするには、情報量がおお過ぎる。


それに、映画という一つの作品として、アクションから恋愛、そして壮大なテーマ群(アメリカの「正義」、「平和」、「信仰」)に対するシニカルな洞察と緻密な描写。とにかく盛りだくさん。やりすぎ感がどうも否めないな。


漫画は面白そう。今度読んでみよう。

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個人的には、ロールシャッハの刑務所の件が好きだなあ。


そこだけ、ピックアップしても十分一つの映画になるのになあ。










「遭難フリーター」の掲示板があったので、書き込みしてみました。


http://otd13.jbbs.livedoor.jp/distresssss/


書き込みしているうちに、なんとなく自分の考えもまとまってきたので、そのままコピペしときます。



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岩淵監督、映画面白かったです。

そしてこの掲示板も結構面白いことになっていますね。
みんな本気で書き込んでいる。
そういう場を作れたこと自体、ある意味これはいい掲示板なんだと思います。

僕が映画を見た感想を2、3書かせていただきます。

1、「格差社会」「勝ち組、負け組み」「正規vs派遣」とかの言葉から、零れ落ちていた何かをこの映画は表現していると思った。

2、そしてその批判的アプローチとして、マスメディアの取材を逆取材したという点は、かなり斬新に感じた。

3、「デモ行進」に対する違和感を描写しているところが、非常に現代的に感じた。

3についてなんですが、「デモ行進」っていうのは、欧米的っていうか、ヒッピー的っていうか、学園闘争的っていうか、なんか方法論として、われわれの世代(ちなみに私は27歳です)になじまいないように思うんです。
その理由として考えられるのは、2点です。
ヒッピー世代にしろ、学園闘争の団塊世代にしろ、いずれもベビーブームの世代であり、社会に占める割合が大きかった(しかしわれわれはそうではない)からというのが一点目。
もう一つは、当時の6~70年代、怒りの矛先である権力や権威がある程度明確であったのに比べて、現在は権力や権威が多様化し、その構造が複雑化していて、怒りの正当性を見失ってしまうということがある。つまり、怒りが萎えてしまう。でも不満は残るという状況です。
結局、われわれは問題意識を共有している分母自体が小さく、さらに問題の多様化で細分化され、分裂される。したがって、数の威力に頼らざる得ないデモ行進は虚しく感じてしまう。さらに、デモの声は「俺の声」とも少し違うしね、と感じてしまう。

その意味で、デモ行進とは違う方法論として、さらにマスメディアに対抗する手段として、自分の声を直接表現する手段として、マスメディアと自画撮りの二重映しで自分を撮ったというのは、非常に斬新で、現代的な実験であったように思うのです。

長文失礼いたしました。

岩淵監督、これからも自分の表現を続けて下さい。



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「遭難フリーター」
岩淵弘樹監督


ゾンビ愛-遭難フリーター


現在、ユーロスペースで上映中。
実際CANON工場で働く、派遣社員が自らを撮ったドキュメンタリー。
社会問題的であり、青春映画的であり、不甲斐ない怒りに満ちている。

http://www.sounan.info/


この映画のいいところは、根拠のない怒りに満ちているところ。

そして、その怒りの「正当性」や「妥当性」を掘り下げようとは、全くしていない。


そこがいい。


「何かをやってやる。だけどその何かがまだ分からない」


という声を、単なる「モラトリアム」として片付けてしまってはこの映画のよさを見損なう。


「勝ち負け」の論理で説教をすることは不毛である、という思いにさせられる。


「勝ち負けの論理」を施行するメタ論理にこそ、目を向けるべきだ。


「勝ち負け」に拘泥する者は、この論理で実効支配する者にとっては一様に敗者であるといえる。


と僕自身に考えさせてくれた映画なんだけど、別に映画自身はそんな内容を言っているわけでは全然ないんだ。


何かを変えよとしながら、ただもがいている、そんな映画だ。


ただ映画の中で、主人公がデモ行進に参加しながら


「デモではなにも変わらない気がする」


という感想を言っていたが、この感覚はかなり重要な気がする。そして大いに共感する。


この映画の持つわだかまりパワーみたいなものっていうのは、正当な権利の主張というものに収斂されるものではない。


じゃあ何なんだ?!